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勇者番長ダイバンチョウ
第22話 激突、星雲組!?男とは、時に敢えて道を踏み外す事もある(前編)
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陰で―――】

 楽しい会話の最中にけたたましく非常事態を告げるサイレンが鳴り響いた。
 
「またゴクアク組の奴らか。相変わらず凝りもしねぇで―――」
「行くよ、あんた達!」
「おいコラ! てめぇが仕切んな茜ぇ!」
「あんたが仕切ったら滅茶苦茶になっちまうだろ? 此処はスケ番筆頭であるあたぃに任せておきなって」
「なるほど、彼女の言う通りだ。番は協調性ないからね」
「守、てめぇ!」

 言いたい放題言われまくってる我らが主人公です。

【確かに、番はここぞと言う時では頼りになるが、リーダーには向かないよな】
【信頼してますけど、其処は僕も同意見です】
「てめぇら・・・畜生、こうなったらこの怒りを全部ゴクアク組の奴らにぶつけてやるぅ!」

 伝家の宝刀『八つ当たり』の発動を垣間見た瞬間だった。




     ***




 そんな訳で早速現場へと急行した一同が目にしたのは、ゴクアク組の放った構成員が暴れている光景なのだが、何処か何時もと違う風に見えた。

【何だ、あいつら?】
【何時もと何処か違うねぇ】

 番も茜もそう思った。
 と、言うのも・・・確かに破壊活動は行っているのだが、どことなく消極的と言うか、壊しているのがどれも道路のアスファルトだとか、電柱だとかと言う、所謂案外簡単に直せる奴ばかりしか壊していないのだ。
 しかも、壊している奴らも揃ってやる気が感じられないとまで来た。

【そぉらそぉら。侵略だぁ侵略ぅ】
【はぁ、やっぱやる気出ねぇなぁ。こんなの俺達のやる仕事じゃねぇよ】

 とまぁ、愚痴まで零す始末。最早どう処理したら良いか困る一同だった。

【どうする? 番】
【まぁ、一応あいつらも町ぶっ壊している訳だし・・・とりあえず止めさせるか】

 流石に開始一番に殴り掛かるのもどうかと思ったので此処はひとまず穏便に話を進めるべきかと思われた。
 何事もグーパンじゃダメって事だね。

【おらおらぁ、てめぇら好き勝手すんのも其処までだぁ! この俺の目ん玉が黒い内は好き勝手なこたぁさせねぇぜぇ!!】

 前言撤回―――
 番にそもそも話し合いなんてできもしない事を期待するべきではなかったようだ。
 その証拠に、やる気のない宇宙人二人組をダイバンチョウがひたすらボコボコにしてしまっているのだから。

【ちょっと、番さん! これ以上はやり過ぎですってば!】
【お前、さっきと言ってる事まるで違ってるじゃねぇか】

 結局、その後はレスキューとドリルの二人に止めて貰いようやく落ち着いたダイバンチョウを他所に、一同はやる気のない構成員の元へと集まった。

【けっ、好きなようにしやがれ! 煮るなり焼くなりてめぇらの好きなようにしろぃ!】
【俺も
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