第22話 激突、星雲組!?男とは、時に敢えて道を踏み外す事もある(前編)
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所謂単独合体な為に合体した者に対しての負荷は余りない。
だが、三人が合体する複合合体の場合はそうはいかない。
「何が危険なんだよ?」
【俺達は前に合体したんだけどよぉ。その時に変な感覚に襲われたんだ。まるで、それぞれの意識が混ざり会って溶け合って、自分が自分でなくなっちまうような。そんな感覚だった】
【あの時は僕の人格が微かに残ってたから良かったんですけど、もしも僕達三人の人格が消えてしまったら・・・そう思うと少し怖くなったんです】
「なるほどなぁ、だからその合体ってのは古来から伝説の勇者にしか出来ない禁断の秘術って言われて来たんだな」
【今までもこの宇宙各所ではその禁断の秘術を行って人格崩壊した奴や、合体の負荷に耐えきれず瓦解した奴もいた。俺達があの時合体に成功出来たのは言ってみれば奇跡に近い事だ。次も成功すると言う保証はない】
あのドリルですらこんな発言をしてしまっていた。それほどまでに合体と言うのは安易に行える代物ではないのだそうだ。
下手に手を出して取り返しのつかない事になってしまっては元も子もない。
【けれど、どうしても合体しなきゃならない時は僕は迷いませんよ。僕だってこの星を守る番長なんですから】
【俺も同意見だぜ。自分の人格が無くなっちまうのは嫌だが、だからと言って尻尾巻いて逃げるなんざ性に合わねぇってなもんだぜ】
「そうだな。極力お前らは合体しない方針で行く方が良いかもな。まぁ、其処は俺達が手助けしてやるから大船に乗った気でいろって」
【ついでに俺のドリルもつけりゃ正に無敵の不沈艦の完成だな】
(逆にドリルさんのドリルで船底に穴開けそうな気がするんだけどなぁ)
意気揚々と意気込む番とドリルとは対照的にレスキューは不安な気分になったと言うのは秘密だ。
「そう言えばよぉ、バトル三兄弟はどうしたんだ? 此処にはいねぇみたいだけどよぉ」
【兄さん達だったら、僕達が目覚めた後すぐ地球各地へ修行に行ったんだ。その・・・僕が強くなったのを見て相当嬉しかったらしくって、それで、兄さん達もこの地球で修行した強くなろうって言いだしちゃって―――】
要するに嬉しさ半分の悔しさ半分っと言った所のようで。
兄として弟が成長したのは嬉しいけれど追い抜かれたくはないので自分達もこの地で修行してパワーアップしちゃおう。っていう寸法なのだろう。
【ただでさえ強かったあいつらが更にパワーアップして帰ってきたら、今度こそ勝てないだろうなぁ】
【お、恐ろしい事言わないでくださいよぉドリルさん。ただでさえ兄さん達は怖いんだから、これ以上怖くなるなんて僕嫌だよ】
【何言ってやがる。その兄貴たちをぶっ飛ばしたのはお前だろうが】
【あ、あれは僕だけの力じゃなくて、ドリルさんやレッドさんが力を貸してくれたお
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