第22話 激突、星雲組!?男とは、時に敢えて道を踏み外す事もある(前編)
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れば捕えられている幹部達が処刑されてしまう。
そうなれば星雲組の復活はなくなってしまう。
「さっさと撃てぇ!おまんらの組を!意地を!魂を守る為にも撃て!」
「兄貴ぃぃ!す、すいやせぇぇん!!」
滝のように涙を流しながら、構成員達は皆一斉に発砲した。降り注ぐ弾丸の束は仁王立ちしていたレッドの全身に叩きつけられ、突き抜けた箇所からはオイルが噴き出る。
「そ、それで良い・・・それで・・・良いんじゃ・・・流石は・・・わしが鍛えた・・・男・・・た・・・ち・・・」
全身に弾丸を浴びたレッドはそのまま広大な宇宙へと放り出された。
助けに行きたい心境だったが、そんな事をすれば命を懸けたレッドの覚悟を無駄にする事になる。
彼らには、それを黙って見送る事しか出来なかったのだった。
【あの時・・・俺達にはどうする事も出来なかった、だけど、今こうして生きて兄貴に出会えた!】
【兄貴、お願いっす!俺達の為に、星雲組を救ってくだせぇ!】
全てを話し終えた後、ハジとサブの二人は揃ってレッドの前に頭を下げた。
そんな二人の肩にレッドは手を置く。
【男がいちいち頭なんぞ下げるんじゃねぇ。おまんらの覚悟はわしが聞き届けた!わしも男じゃ、何時までも此処で甘んじる訳にはいかんようじゃ!】
レッドは腹を括った。かつて出来なかった星雲組の救出と復活。これを成し遂げようとしているのだ。
それ以外にゴクアク組に立ち向かう方法はない。
【おいレッド!俺達を忘れんじゃねぇぞ】
そんな話を聞かされて番が動かない筈がない。真っ先に参加を申し込んできた。
他にも茜や守にドリル、更にはレスキューまでもが名乗りを上げて来た。
【お、おまんら―――】
【今更だねぇ。あんたはもうあたぃらの仲間なんだろ?だったらあたぃらもそれに付き合うよ】
【牢屋を破るんだったら俺に任せな!どんな硬い岩盤だろうとぶち破ってやらぁ!】
【えっと・・・僕も力を貸しますよ!何が出来るか分かんないんですけど】
レッドは正直泣きそうになった。
見知らぬ星に流れ着き、其処の住民に助けられ、今度は共に戦う仲間と出会えた。
今のこの仲間たちとなら恐らく数万、いや数十万の軍勢にも匹敵し得るだろう。
【星雲組の幹部救出なら僕が担当しよう】
【守、一人で平気か?】
【このメンバーの中で宇宙空間の戦闘が出来るのは僕だけだからね。それに、一人の方が動き易くて良い】
そう言うと、守はハジとサブから主だった幹部達の捕まってる星の座標を聞くと、即座にフォームアップを行い地球を飛び立った。
守の事だ。恐らく守備隊程度では足止めにもならないだろう。
問題は残りの構成員達の行方だ。
【それなら心配いりやせん。兄貴が
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