第二十二章
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「おっさんは住職だけれど実際お寺のことは何も知らないしな」
「馬鹿を言え、仏教のことは知っておるぞ」
「何処がだよ、しかもおっさんそもそも住職の資格持ってねえだろ」
このことも言うユルセンだった。
「だったらどうしようもねえだろ」
「だからというのか」
「実質御成の旦那が今も実質住職だしな」
仙人が勝手に言ってもというのだ。
「まあ無駄飯食いってところだな」
「そこまで言うのか」
「事実だからな、まあとにかく俺は残るな」
仙人と一緒にというのだ。
「そうするからな」
「わかった、ではいつもお互いに連絡を取り合ってだ」
アランはユルセンの話を聞きつつ再び天空寺に話した。
「いつも二つの世界を行き来してな」
「そうしてだね」
「それぞれの切開で何かあれば共に戦おう」
「これからもね」
アラン達も天空寺達に一時の別れを告げてそのうえで彼等の世界に戻った、そして大天空寺の面々だけになると。
御成がだ、天空寺に明るい笑顔でこう声をかけた。
「さてタケル殿とりあえず戦いは終わりましたし」
「だからだね」
「暫しの間ですが」
それでもというのだ。
「休息としましょう」
「何をして休むのかな」
「はい、お茶でも飲んで」
具体的にはそうしてというのだ。
「休みましょう」
「それじゃあ」
「はい、アカリ殿もシブヤもナリタもジャベル殿も」
彼等にも声をかけるのだった。
「共にお茶を飲んでお菓子を食べて休みましょうぞ」
「そういえば冷蔵庫に羊羹があったわね」
アカリは御成の言葉でこのお菓子のことを思い出した。
「それを出して」
「お茶はお抹茶かな」
「それを入れましょう」
こう言うのだった。
「それで皆で飲みながらね」
「お茶もだね」
「楽しみましょう」
「それじゃあね、ただアカリってお茶煎れられるんだ」
天空寺はアカリにこのことを聞いた。
「お抹茶って茶道のお茶だよね」
「そうよ、作法はともかく煎れられることは煎れられるから」
それでというのだ。
「お抹茶で飲みましょう」
「今から皆でね」
「お茶の後はまた掃除だな」
ジャバルはその後のことをもう考えていた。
「そこで汗を流すか」
「いいですな、拙僧も頑張りますぞ」
「はい、皆でやりましょう」
「是非」
シブヤとナリタもジャバルと御成に続いた。
「このお寺広いですしね」
「やりがいがありますから」
「じゃあ俺もね」
天空寺も掃除をすると申し出た。
「頑張るよ」
「駄目よ、タケルは勉強があるから」
「お茶の後はそっち?」
「ええ、私が見てあげるからね」
そちらを頑張ろうというのだ。
「そうしましょう」
「ううん、じゃあ」
「皆それぞれじゃな、ではわしはな」
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