第二十章
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「いいな、タケル」
「そろそろスサノオは仕掛けてくる」
「お互いにかなりダメージを受けている」
「だからここで勝負を決める為に」
「一撃を仕掛けて来る」
「間違いなくな」
こう彼に話していく。
「それならばだ」
「わかるな、我々もだ」
「最後の一撃を繰り出す」
「そうして勝負を決めるぞ」
「わかったよ」
ゴーストは自分に語り掛けてくる英雄達に確かな声で答えた。
「その時が来ているね」
「あの技を使え」
武蔵が言ってきた。
「ここはな」
「あの技をだね」
「スサノオは間違いなく御前を消し去る一撃を出してくる」
「その技をかわして」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「あの技で倒せ、いいな」
「わかったよ」
それならとだ、ゴーストも応えた。
「そうさせてもらうよ」
「ではだ」
「うん、まずはね」
「スサノオの一撃をかわせ」
神の渾身のそれをというのだ。
「何としてもな」
「その一撃をかわせないと」
「御前に勝機はない、しかしだ」
「かわせば」
「御前の勝ちだ」
そうなるというのだ。
「だからだ、いいな」
「そうするよ」
ゴーストも頷いてだ、それでだった。
スサノオとの攻防を繰り返しつつ彼のその攻撃を待った、するとスサノオはその全身を紅蓮の炎で包む
そしてだ、そこからだった。その炎を部屋中に嵐として巻き起こした、忽ちのうちにその炎がゴーストの身体を襲う。
だがこの時に英雄達がまた彼に言ってきた。
「今だ!」
「タケル、わかっているな!」
「御前が勝つ時が来た!」
「今こそその時だ!」
「そうだ、今だ!」
ゴーストも英雄達の言葉を瞬時に理解した、今どうして自分が勝つ絶好の好機かとだ。
彼はすぐに跳んだ、その炎が嵐となり荒れ狂う中を。跳ぶとその風で炎は彼から離れ害することはなくなった。
ゴーストは高く跳び上がり身体を上から下に反転させた、足を上にやりそこから天井を両足で真上ではなく斜め前に激しく蹴った、蹴りの衝撃でスサノオの方に跳びながら再び身体を上下に反転させて。
全ての英雄達と共にだ、スサノオに向けて蹴りを放った。ゴーストの周りに全ての英雄達がいて彼等と共にだった。
スサノオに向けて蹴りを放った、その蹴りがだった。
閻魔大王の姿をしたスサノオを撃った、その英雄達の全ての力と合わさった蹴りを浴びせてそうしてだった。
神の背中を突き抜けその後ろに着地した、両膝を折ってそうして衝撃を殺して着地して立ち上がってだった。彼は神に問うた。
「これでだね」
「そうだ、君達は勝った」
スサノオは動きを完全に止めていた、だがそれでも言葉でゴーストに応えてきた。
「私にな」
「そうだね、手応えはあったから」
「見事なものを見せ
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