Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission19「鶴の翼」
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
えた。
「間違いない、ネウロイだ」
反射的にそう答える。だが私がその部屋を見渡した時ストライカーユニットらしきものを見つけた。私はそれに駆け寄る。それを見たときは何かを感じ取った。いや、その何かは言葉では表せない。
「これって……?」
「間違いなくストライカーユニットだろう、しかも機密指定レベルの」
ぱっと見ただけでも私にはわかる。そして、その駆け寄ってきた女性に素質があるのかは分からない。それを見届けるのが私になるのかもすら。
何の為に私はここに来たんだろうか。元の世界に帰れる様子すら見当たらない。まずは501への合流が優先だが、彼女がいるからには何とかしてみたいという気持ちも強い。ルッキーニがどう思うかは知らないが。
彼女が望むもの。それは誰かを守るために空を飛びたいという気持ちなのだろうか。
「なぁ、君は何を考えてストライカーユニットを見つめている?」
緑色のツインテール、ルッキーニと似ている髪型である彼女に問いかける。彼女は元々はウィッチではないまた別の誰かを守る存在、だったのだろう。奇遇ともいえるのかは分からない。
「誰かを守る……空を飛んで、みんなを」
それは実にシンプルで強い思い。
宮藤に似ているな……そう思いつつも、彼女の手をそっとストライカーに添えさせる。
するとそのストライカーは彼女に反応したのか眩い光を発し何か美しい機体のように見えてしまった。いや、それは本当にその形に変わった。
「これって……」
その機体は緑色の光を発して消えてしまった。しかし、彼女は何かを感じ取ったようだ。そしてそれが私には初めてのことであった。
「ユニットを履いている状態にできるか?」
そう彼女に言うと彼女はジャンプしてストライカーを展開した。
彼女に説明を求めるとこう答えた。
「どうにも、量子化っていうものらしくて……」
量子化……聞いてるだけでわくわくするような内容だ。そもそも量子化など恐らく不可能に近い……だけどこの機体はそれを成すのが不思議でたまらない。
「とりあえず飛行テストだ。ルッキーニ、ついてこい」
そう言うと彼女も付いてくる。ルッキーニは呼んだから勿論のことだが。
◇
(何だろう……この力は)
そのストライカーが私に吸収されたのかは定かではないが、私の意思で量子化、という状態から展開できるらしい。
また飛行テストを行う事からついてきてほしいと言われ私はそれについていく。場所はあの滑走路。その人は先に飛ぶと「来い」という感じでジェスチャーをしたタイミングで私は量子化を解除した。機体の姿が解き放たれる。誰もが目を引き付けそうなその姿。不意に「デュナメス」と呟いた。この機体の名前だろう。
呟きつつも離陸し初めてなが
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ