暁 〜小説投稿サイト〜
Blue Sea 『空と海の境界線』
Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission19「鶴の翼」
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0400 ノースポイント ニューフィールド島第2鎮守府 工廠

「……何を考えてるんだろう、私って」
 私――――――翔鶴型2番艦、瑞鶴。第2拡張改装を終えてからしばらくのこと、私はあの未確認兵器と遭遇した。公式にいえば、小型相手ではあったが、油断していた私は艦載機による援護は間に合わず艤装を失った。


 それから今日、ウィッチという単語を隅で聞いていた私は何か工廠にあるんじゃないかと思い、今あの回収された未確認兵器の残骸の元を見て、何か奇妙な感じはあった。「空」に強く惹き付けられるような、艦娘としてはたぶん、ありえなことかもしれないけれど。
「今、私がもう一度戦う事が出来るのなら……何をすればいいの?」

 私はその残骸に語りかけているのか、訪ねているのかは分からないような尋ね方をした。その声は虚空のように消え去っただけ。空を漂うのは、ただきれいに澄んだ空気と雲だけ。
 もし、私が空を飛べ戦える存在になったとしたら。戦って守り続ける存在になれるのなら……。弱気になってしまった私を、変えていくことは可能なのかしら?



 ふと鳴る警報。緊急着陸した機体があることを示すサイレンだった。
 これはもしかして―――――――そう思い滑走路をじっと眺める。それは、戦闘機なのかわからない「何か」を履いていて、尻尾が生えている人もいた。

 私の心を突き動かす空への気持ちが、私を走らせた。




「ねえねえシャーリー、ここ一体どうなってるの〜?」
 ルッキーニが何か不満そうに私に話しかける。地図にもない土地に来てしまった事実は変わりない、が……
「分からん……地図すら違うし近くの滑走路に降りて聞いてみないとわからないぞ〜」
「はぁ〜、ってシャーリー、あれ滑走路じゃない?」
 返答に困ったルッキーニがふと滑走路を見つけたようだ。私はそれを見つけて着陸してみようか?とジェスチャーをしそれに喜んだルッキーニと共に着陸する。

 軍事施設の一つでも、どこにいるのかわかれば私はそれでいい。すると案の定警報が鳴った。やっぱりここは軍事施設の一つだ。まあ、抵抗なんてする気はさらさらないが。
 ストライカーを脱ぎ一旦寝かせると格納庫か工廠かは知らないが女性が走ってきた。まさかとは言わないが、ここも女性が主体の軍隊じゃないだろうか?と思いつつも。

 まあ、走ってきたその人を見てこの世界も元の世界とほとんど一緒のメカニズム、としか言いようがなかった。とりあえず見てほしいものがあると言われて工廠に案内された。






「この残骸なんですけれど」
 私達2人に見せられた残骸。一目で、ネウロイの残骸と見分けがついた。何故残骸があるかどうかは知らない。消滅せず残骸となるネウロイもあるのか、と新しく考
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