暁 〜小説投稿サイト〜
艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
第三十七話
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話

すると、木曾はかなり焦った様子でこう言った。
 
 
 
 
『ヤベェ…………あいつら、赤城さんを食い物で寝返りさせた!』
 
 
 
 
 
 
―演習開始前―
 
 
 
 
 
「あのー、赤城さん?ちょっといいかな?」
 
「あなたは確か…………瑞鶴さん?どうしたのかしら?」
 
「いえ、ちょっとですね。…………寝返って二三人ほど沈めたいから、協力してもらいたいんですよ。」
 
「なに言ってるんですか。するわけ無いじゃないですか。」
 
「ここに、そちらの提督の弱味と間宮食堂裏食券があるのですが。」
 
「やりましょうとも!!(じゅるり)」
 
 
 
 
 
―今―
 
 
 
 

「はぁ!?」
 
確かに、赤城さんは食い物に弱い、いや、かなり弱いけど、そこまでなのか!?
 
『今オレ達は、飛んでくる爆撃機とかを目安に進んでたんだが…………間違いなく赤城さんが飛ばしてる。』
 
なんて人だ…………。
 
ただのダメ人間じゃねぇかよ!
 
「っつーことは、赤城さんはこの通信も聞いてるのか…………ヤベェな。」
 
ぶっちゃけ、それってアリなのか?ってぐらいの手だけれども、戦場では騙し合いなのだ。騙された方が悪い。

…………深海棲艦と手を組む人がいるかどうかはさておき。
 
「あー、ついでに言うと、取り合えず俺が担当してた二人は大破にさせた。けど、この様子だと、時雨と摩耶は絶望的だな…………。」
 
俺が相手なら連れてきたところを間違いなく大破させてる。
 
『おまけに食い物で釣ったとなると…………今の赤城さんは間違いなく暴走してる。』
 
「暴走?」

あれか、夜戦のときの夕立みたいな感じか?
 
『あんな感じになったら、オレでも止められるかどうか…………。』
 
「嘘だろ!?」
 
『魔神木曾』に止められないものをどうやってオレらに止められるんだよ!
 
『こーなったら、まず演習を終わらせよう。そうしたら、加賀さんに来てもらおう。あの人にしか赤城さんは止められねぇ。』
 
すげぇな加賀さん。
 
「取り合えず、俺も爆撃機をたどってみる。恐らく、残りの二人もそこに居るんだろうな。」
 
『あぁ。それじゃ、着いた方から攻撃開始で。んじゃな。』
 
そう言うと、木曾は通信を切った。

「明石さん、すいません。この海域の近くに加賀さんを呼んでください。『赤城さんが暴走してる』と。」
 
俺が明石さんにそう伝えると、顔を真っ青にして頷いてくれた。どんだけ怖いんだよ。
 
「さてと、俺も行きますかね。」
 
俺は空を飛んでいる爆撃機のあとを追いかけ始めた。
 
 

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ