嫉妬の世界
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からない返事。でもそれでも良かった。わたしはとにかく誰でもいいから、愚痴を零したかっただけだから。
最後まで言い終わると、チェシャ猫はわたしの目を見つめる。真っ直ぐ見つめられると少し恥ずかしい…かも。
「知ってます〜?」
何を? という代わりに首を傾げる。
「あなたのクラスにいる
<ぶりっこ>
〜さんって、坊主さんに告白してふられたそうですよ〜ご愁傷様ですよね〜」
あははっと人の不幸を面白そうに笑うチェシャ猫。人の不幸は蜜の味ってやつなのかな?
わたしには分からないや。人の不幸を見たり聞いたりしたら、自分まで辛く苦しくなって息が出来なくなるから、出来るだけ聞かないようにしいるの。わたしまで深淵に引きづり込まれてしまうから。
キーンコーンカーンコーン。
また休み時間が終わったことを告げるチャイムが鳴った。
―帰らなきゃあの地獄へ
「お気を付けて〜」
別れ際、チェシャ猫が言ったこの一言「お気を付けて」とはどうゆう意味だろう? 何をどう気を付けろって言うの?
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