その十六「二学期初日の風景-参」
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でいいのかな。朱雀 美希と申します! 先生からは期待の救世主と呼ばれています。
うん。では、お話に戻りましょう。
「それよりもー聞いてくださいよ! さっき変な人が居てですね!」
と彗先輩に先程あったことを報告……したのだけど
「…ふふ。ふふふ」
あ。これ絶対、聞いてないパターンだ。
「翡翠さん、朱雀さん! サボってないでちゃんと仕事をしてください!
この時間帯にくる生徒はだいたい…問題児ばかりなんですから、厳しく取り締まらないと」
あ、やばっ。会長に見つかった! しかも彗先輩なんかまだ「ふふふ」って不気味な笑み浮かべたままだし、なんとか誤魔化さないとっ。
と、いうことで彗先輩は暑さにやられ体調不良を起こしていることにしました。可笑しいのは元からですが……まあ、会長を騙すことに成功したのでよしとしましょう、うん。
時刻は8時40分。遅刻確定組が来る時間ですね。会長も「奴が…来る」なんて何処かの悪役が言いそうなセリフを言ってます。
…まさか本当に「奴が来る」とは思ってなかったですけど…。
詳しくは十三話の【顔が怖い生徒と幸せ笑顔の生徒の場合 おまけ】をご覧ください。
……別に説明するのが、面倒になって省いた訳ではありませんよ? ……ありませんからね?
なんやかんやで、開かれることになった海苔巻きパーティー。
パーティーに誘うために彗先輩が休みに行った保健室に行くことされた、自分。…じゃんけんで負けました。
パーじゃなくて、チョキを出してたら勝てたのに!! 自分の馬鹿! 阿呆!
とゆうようなことを、心の中でやっていたら着きました、保健室。「彗先輩ー」と引き戸を開けると
「…………」
パンツ一丁の変態の死体がありました。
「キャーーーアアア!!」
「うぅ」
「って、まだ生きてます?」
変態だと思っていた死体はまだ生きていました。あれ? 違う? 死体だと思っていた変態はまだ生きてました、止めを刺そう! …あれ?
「だ、大丈夫ですか!?」
と変態に駆け寄ると
「あ…この人」
あの無駄に派手な変な人でした。…パンツ一丁でなにしがしたかったの、この変態さんは。
「…うう、頭が痛い。…誰かに殴られたような…」
頭を抱えてうんうん、唸ってる。
「………」
知らない変態だし。ここまま知らんぷりして、逃げ出したいなーと思いますが、パンツ一丁の変態を置き去りにするのは、自分の良心が痛みます。
仕方ないので、海苔巻きパーティーはキャンセルして、今日はこの変態さんの傍に居てあげることにしました。
ええ…はい、完全なる同情です。それ以外に、なんの意味、感情があると言うのですか?
―あ。彗先輩に海苔巻
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