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翠碧色の虹
第十四幕:寄り添う虹と距離を取る心
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しだ!」

・・・3位以下は全て俺の名前を刻み込めたが、既に結構手が痛い・・・。こんな事をしていて良いのだろうか? その時−−−

七夏「柚樹さん!?」

七夏ちゃんが、顔を見せた。

時崎「七夏ちゃん!!」
七夏「えっと、それ・・・この前の?」
時崎「ああ。ごめんね。七夏ちゃん宿題してるのに・・・あ、宿題で何か分からない事とか?」
七夏「いえ。少し休憩です。喉も渇いてきましたので☆」
時崎「お茶でいいかな?」
七夏「あ、いいですよ。自分で煎れますから♪ 柚樹さんの分も用意しますね☆」
時崎「色々、申し訳ない・・・」

七夏ちゃんの事を知る事に繋がると思って頑張ってみたけど、このままゲームを続けていて、本当に良いのだろうか・・・。

七夏「柚樹さん、どうぞです♪」
時崎「ありがとう。七夏ちゃん」
七夏「柚樹さん、好きなのですか?」
時崎「え!?」
七夏「えっと、ゲーム・・・」
時崎「あ、ゲームか・・・まあ、それなり・・・かな? どおして?」
七夏「えっと、ここちゃーが、とってもゲーム好きなのですけど、私、あんまり得意じゃなくて・・・ここちゃーと一緒に楽しめたらなーって」
時崎「俺も、天美さんとゲームで渡り合える気がしないと思ってた所で・・・」
七夏「くすっ☆」
時崎「で、天美さんに勝てたら『いいの』くれるって話してた事を思い出して・・・」
七夏「あ、そう言えば、ここちゃーそんな事、話してました」
時崎「七夏ちゃんも、覚えてたんだ」
七夏「・・・それで柚樹さん・・・」
時崎「まあ・・・ね」
七夏「柚樹さん、ここちゃーの事が気になるのですか?」
時崎「え!?」

七夏ちゃんは、涼しい顔でそう話してきた。餅を焼いている様子は無い。それが、なんとなく寂しく思えたのは、今までの寄り添ってきてくれているかのような振る舞いを、涼しい顔で否定されたような気がしたからだ。

七夏「・・・・・」

七夏ちゃんは、涼しい顔のまま、瞳を閉じて、お茶をゆっくりと飲んでいる・・・。

時崎「天美さんの事が気になるのは確かだよ」
七夏「え!?」

七夏ちゃんが少し驚いたような顔を見せる。さっきまでの涼しい顔は何処へ・・・これは、続きを急ぐ必要がありそうだ。

時崎「天美さんを知る事は、七夏ちゃんを知る事になるからね!」
七夏「あっ!」

七夏ちゃんは、複雑な顔をしているが、俺は続ける。

時崎「もう少し、だと思う」
七夏「え!?」
時崎「得点・・・」
七夏「あっ! 私、応援しますから、頑張ってくださいね☆」
時崎「え? あ、ありがとう」

・・・それから、数回、七夏ちゃんの応援もあってか、何とか、天美さん超えを達成した。

時崎「や、やった! K点超えたぞ!」
七夏「柚
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