第十四幕:寄り添う虹と距離を取る心
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民宿風水でお世話になってから、初めて聴く音で目が覚める・・・。
時崎「ん? 雨・・・か・・・」
民宿風水での生活も、今日で一週間を終える事になる。一週間前、このような事になるとは思わなかった。不思議なふたつの虹・・・今まで追いかけてきたどんな虹とも違う。そして、ふたつの虹は、いつでも姿を見せてくれる。見せてはくれるのだが、七夏ちゃん本人にはそれは−−−
トントン・・・と、扉から音がした。
七夏「柚樹さん! 起きてますか!?」
七夏ちゃんだ。俺が起きるのが遅いからか、起こしに来てくれたようだ。
時崎「七夏ちゃん! どうぞ!」
俺が返事をすると、七夏ちゃんは扉を開けて、姿を見せる。
七夏「おはようございます☆」
時崎「おはよう! 七夏ちゃん!」
七夏「はい☆ 昨夜は、夜更かしさんですか!?」
時崎「あ、ああ。ちょっと調べ事があってね」
七夏「くすっ☆ 今日は雨が降ってますから、お洗濯物は、お部屋で干しますね☆」
時崎「ありがとう。雨、午後には上がるみたいだよ」
七夏「そうなのですか?」
時崎「昨日の天気予報の情報だけど」
七夏「明後日は晴れるかなぁ・・・」
時崎「明後日!? 何かあるの?」
七夏「はい☆ ここちゃーと海に遊びに行く予定です♪」
時崎「あ、そう話してたよね! 晴れるといいね!」
七夏「はい♪」
時崎「七夏ちゃん、今日は、時間あるのかな?」
七夏「えっと、宿題があります。今日はいつもより進めておきたくて」
時崎「何か手伝える事があったら、協力するから」
七夏「ありがとうです☆ 本当は土曜と日曜は、宿題もお休みなのですけど、明後日と次の日の分も進めておこうかなって」
時崎「なるほど」
前にも思った事だけど、七夏ちゃんは、とても計画的だ。となると、七夏ちゃんの言動も、ある程度は計画的なのかも知れない。無計画な俺とは対称的だが、無計画でなければ七夏ちゃんとこうしてお話しすることも無かったと思うと、少し複雑な気分だ。
七夏「柚樹さん!」
時崎「え!?」
七夏「朝食、出来てますから、居間に来てくださいね♪」
時崎「ありがとう」
七夏「それでは、失礼いたします」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
時崎「凪咲さん、おはようございます!」
凪咲「おはようございます! 朝食、出来てますからどうぞ!」
時崎「ありがとうございます!」
居間で、朝食を頂く・・・凪咲さんと七夏ちゃんは、先に朝食を頂いていたようだ。俺も早起きを心掛けなくては・・・。
テレビで今日の天気を確認する。やはり、午前中は雨のようだ。週間天気予報では、明日以降、しばらく晴れのようだ。
時崎「七夏ちゃん!」
七夏「はーい☆」
七夏ちゃんが台所から姿を見せた。
時
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