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英雄伝説〜西風の絶剣〜
西風の兄妹と太陽と闇の姉弟
第24話 成長した姿
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!!西風の旅団か!!」


 リィンと呼ばれた少年は炎が纏った刀でシャーリィに切りかかる。シャーリィは嬉しそうに笑いテスタ・ロッサを振りかざして迎撃する。落ちていく岩石の破片を足場にして二人は壮絶な空中戦を繰り広げる。


「あの二人空中戦をしてるぞ……」
「マジかよ……」
「何ボサっとしている!お嬢の援護をしろ!!」


 唖然としていた新人達を叱りつけ自身も武器を構えるガレス、しかし殺気を感じた彼は体を横にそらす。すると地面に導力弾が当たりヒビができた。


「リィンの邪魔はさせない……!」
「現れたか、『西風の妖精』!!」


 ガレスに発砲したのはリィンと同じく西風の旅団の象徴である風切り鳥の刻まれた黒いジャケットを着た銀髪の少女、リィンと同じ『クラウゼル』の名を持つ猟兵、フィー・クラウゼルだった。更にフィーの背後から西風の旅団に所属する猟兵たちが現れる。


 昔から団に所属する古株も多数いるが今回は見かけない顔ぶれが多いとガレスは感じた。彼らは最近になって西風の旅団に入った新人たちだ、赤い星座と同じく新人の実戦練習もかねて今回の依頼を受けたがまさか自分たちと戦う事になるとは思ってもいなかったのだろう。


「お嬢の援護は無理そうだな。迎撃態勢に入る、武器を構えろ!!」
「「「了解!!」」」


 ガレスは仲間に指示を出しフィーを迎え撃つ。そして戦闘が始まった。




「あはは、やっぱりリィンは最高だね!」
「付き合わされる俺の身にもなってほしいものだ」


 崖を登りきった二人は崖の上で死闘を繰り広げていた。テスタ・ロッサを振りかざしてくるシャーリィに呆れながらもリィンは斬撃を放つ。シャーリィはそれをかわしながら火炎放射器から炎を出しながらライフルを乱射する。


「『クリムゾンスパーク』!!」


 テスタ・ロッサから放たれた銃弾は炎を纏いながらリィン目がけて向かっていく。


「さあリィン、これをどうやって防ぐかな?」
「新しいクラフトを覚えたのか。ならば……」


 リィンは刀を一旦鞘に戻した。シャーリィはその行動に怪訝そうな表情を浮かべるがリィンがこのくらいで死ぬ訳がないと油断しないようにテスタ・ロッサを構えてリィンに向かっていく。


「七の型『無想覇斬』!!」


 リィンはその場で鋭い居合斬りを放つ。すると斬撃がリィンを中心に竜巻のように広がり銃弾を全て弾き飛ばした。


「『デスパレード』!!」


 シャーリィは闘気を出しながらテスタ・ロッサを縦横無断に振り回しリィンに向かっていく。リィンも後方に下がりながら攻撃をかわしていくが段々とシャーリィの攻撃速度が上がっていくことでかわしきれなくなっていきリィンの
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