暁 〜小説投稿サイト〜
青いネコ型ロボットとか妖怪とかが居る平和な世界でのんびりしていたらヤンヤンな駆逐艦娘たちに襲われたお話
プロローグ後編〜途切れることのない無数の紅い糸〜
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俺の言ったことが冗談前提で決まっているかのように。



2人の見幕に押され声を出せなくなった。



それから次々と俺を止めるような悲痛の声が飛び掛かってきた。



ある艦娘は号泣しながら俺に出ていくなと近づいて来たり、


ある艦娘はイラつきながらも泣いていたり、


ある艦娘は顔は笑っているが目に光を宿していなかったり、



とにかく混乱が起きた。



いくら俺が大声をかけてもパニックに陥った艦娘たちは完璧に聞く耳を持てなかった。

















パァンッ!!!














突如、銃声が鳴り響く。



その爆音に艦娘たちも一気に静かになる。






発砲したのは俺だった。




俺はかつてここを来る前に憲兵に拳銃を渡された。



もし艦娘たちに殺されそうになったときにこれを使えと。



だが、まさか、この場を黙らせる為に使うとは。



ちなみにだが、俺は真上にめがけて放った。

使用理由はただここを静かにするためだけに、



だがやむを得なかった。





俺は銃の弾倉(マガジン)を取りだし、スライドを引いて薬室に入っている弾丸を暴発防止のために排きょうをし、

銃と弾倉をその場に置いた。


排きょうされた弾が転がる音だけが響くなか、

俺はこの部屋を逃げるように、艦娘たちをおいて出た。



















俺は始めて泣いた。



いじめられてではなく、



本当に、悲しくて、寂しくて、



こんなにも辛いとは思わなかった。























気がつけばあたりは真っ暗で、

時間はすでに午前3:00になっていた。


俺はいつの間にか寝ていたらしい。



外にでてグラウンドの真ん中に立っていた。



本当に無意識だった。



辺りを一望する。



月の光で照らされていないこの施設はなんだか悲しみによって寂れていた感じがした。



空を見上げる。



新月で月は全く見えなかった。



不意にあの時を思い出す。



俺が、殺人をしてしまったときのことを。



あの時も新月だった。



月が、まるで俺の犯した罪を、



まるで見ていなかったかのように隠れていた。



あの時と同じ、


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