第六千六百九話 どんな怪物だ
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第六千六百九話 どんな怪物だ
シチリアのエトナ火山の底に封じられたテューポーンの姿はどんなものと言われていたかといいますと。
「両手を広げると宇宙の端から端まで届いていたんだ」
「立つと空の上にまで届いたんだ」
当時考えられていた宇宙で、です。今で言いますと地球位の大きさでしょうか。
「頭は百あってそれぞれが首の長いドラゴンだった」
「全身に羽毛が生えていた大男だった」
「しかも二本の足は太腿から蛇の下半身だった」
そんな無茶苦茶な姿でした。
「とんでもなく強かった」
「ゼウス神以外太刀打ち出来なかったんだ」
「そんな奴だったんだ」
もう無茶苦茶でした、しかも。
「父は地獄の神タルタロス、母は大地の女神ガイアだった」
「エキドナとの間に多くの怪物をもうけた」
何か神様だったみたいです。
「全身から暴風を起こしまくっていた」
「そして今はあの火山を噴火させていた」
そんなとんでもない怪物でした。
シチリア島にはこんな怪物がいたと言われていました、とにかくギリシア神話ではそんな島だということになっています。
第六千六百九話 完
2017・10・15
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