第一章
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でくるであろう武田の軍勢に備えた。だがその武田軍は。
何と彼等を無視して悠然とその横を通り過ぎた。そのうえで。
徳川家の故郷である三河に入ろうとする。その彼等を見て。
徳川家の者達もわかった。これこそまさにだった。
「舐められておるぞ」
「我等が怯えてこの城から出ないと思っておるのじゃ」
「それで平然と三河に入ろうとしておるぞ」
「わし等の国に」
その三河、彼等の家とも言っていい国に土足で入ろうとしているというのだ。そしてだった。
彼等は憤りを見せた。それは家康も同じだった。
これまで隠忍自重していた彼だが遂にこう言ったのだった。
「出陣じゃ!」
「出陣ですか」
「今からですか」
「そうじゃ。武田を追い三河に入る前に攻める」
そうするというのだ。
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