悪夢
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ここはどこだ?声が出せない。...という事は夢の世界か?
だがいったいなぜこんなタイミングで見るんだ?分からない。でも何かあるのは確かだ
「お前は大切な者のために戦ってるそうだな」
誰だ!?姿が見えない、否、何も見えない
「当たり前だ、何せここは悪夢なんだからな。お前には俺様が見えない」
くそっ!敵のいいようにされてるって訳か
どうすれば、そうだセットアップすれば
「ムダだ、お前はこの夢の中では魔法はおろか宝具も使えない」
なんだって!?やってくれたな。これじゃ俺は何もできない
「そうだ!いつかその時がやってくる。守りたいと思っても守れない、そんな時がな!」
お前も守りたい者がいたのか?守れなかったから俺にもこんな事を言ったのか?
「はっ!俺様に守りたい者なんてない。ただ征服したいだけだ。だが今回は面白い奴がいたからちょっと顔を出しに来たってだけだ」
顔なんて見えないがな
「お前に俺様を見る権利なんてないな!さて、どうせ守れないならいっその事壊してしまわないか?そうすればもっと強い力が手に入る!俺様のようにな!」
誰がそんな事するもんか
「だろうな、お前はアイツによく似ている。ウザいほどにな」
アイツ?いったい誰の事を言ってるのだろうか
「だがな、忘れるなよ。守れない時がくるって事を」
忠告ありがとう。でも守りきってみせる
「できるものならやってみろ。あばよ」
「はっ!?」
自分の部屋...悪夢から覚めたのか...でも悪夢ってほどひどいものじゃなかったな。なんだったんだろうか。俺がああいう夢を見るときは決まって何か起こる前だ。でももしかしたら今起きているクラスカード事件に関係があるのかもしれないしないかもしれない。そこは分からない
たださっきの奴が言ったように守れない時がくるかもしれない。でも守りきってみせる
それだけは決めている
...考えるのを止めるか、着替えて下に降りる
「おはようみんな」
「おはよう、ソウが遅くに起きるのは珍しいね」
「昨晩激しすぎましたか?」
「シュテル、なんの事だ?変な事なら家から追い出すぞ」
「冗談です」
「大方夢でも見ていたのであろう」
「ディアーチェすごいな。当たってる」
みんな驚愕していた
「どんな夢なんですか?」
ユーリが聞いてくる。やっぱり夢って聞きたくなるよな
「...いつか守りたい者が守れない時が来るぞって忠告受ける夢」
「食パンおいしい!」
「...それでソウはその話を真に受けてるわけ?」
「分からない、でもそれは考慮しといた方がいいと思う」
「大丈夫よ、貴方ならきっと守れるわ。だって私達の息子で士郎の
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