第十五章
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「一体」
「ふふふ、これから見せるつもりだった」
スサノオはこう答えてだ、そのうえでだった。その姿を現したが。
その場にいた誰もがだ、そのスサノオの姿を見て唸った。紅の衣と冠を被った恐ろしい顔の男のそれを。
「閻魔大王、いや違う」
「この顔を見るのだ」
スペクターに返した、見れば顔は眼魔それもライダーに非常に近いものだった。何処か仙人が変身した時のその姿に似ているが色は紅蓮だった。
「服は同じだがな」
「閻魔の力を持つ眼魔か」
「そう考えてもらうとわかりやすい」
ネクロムの言葉にも平然として返した。
「今の私はな」
「言うなら閻魔眼魔ってことだな」
「そうなるね」
ゴーストはユルセンが付けた名前に頷いた。
「あえて言うなら」
「そうだよな、こいつは強いぜ」
閻魔ということからだ、ユルセンはゴーストに警戒する様に話した。
「眼魔の世界には俺が案内してやるけれどな」
「そこではだね」
「ああ、こいつはかなり気をつけて戦えよ」
「さもないと負けるね」
「そうだよ、戦うなら勝たないとな」
ユルセンはゴーストに友として話した。
「特にああした相手にはな」
「スサノオ、神様っていうけれど」
「あいつのことはちょっと詳しく話すな」
眼魔の世界に行く前にというのだ。
「丁度面子も揃ってる、じっくり話をするか」
「そうだね、色々な人が集まったし」
「そこからだよ」
「じゃあ俺達も話させてもらうよ」
ドライブが来た、その後ろにはハート達もいる。かくしてライダー達は変身を解いてから大天空寺に入りその本堂の中でお茶を飲みつつ詳しい話をした。そしてお互いの事情やスサノオの話が終わってだ。
泊が腕を組んで天空寺に対して言った。
「君も大変だったんだな」
「はい、死んで仮面ライダーになって生き返って」
「そしてまた仮面ライダーになった」
「今度は生きたまま」
「ライダーになるのも色々なんだな」
仮面ライダーとしてだ、泊はこのことを実感した。そうしてあらためて天空寺に対して話した。
「それでスサノオのことはもうわかったと思うけれどな」
「はい、よく」
「信じられるか、この話」
「凄い話ですね」
天空寺はこのことは否定出来ないと述べた。
「どうにも。ですが」
「実際に戦うとだろ」
「はい」
その通りだとだ、泊に答えるしかなかった。
「本当に」
「わかるよな、まあとにかくな」
「これからですね」
「スサノオとの戦いだ」
「仮面ライダー、人間として」
「そうだよ」
泊は天空寺に微笑んで答えた。
「逃げたいなら逃げていいけれどな」
「そうでないなら」
「選択肢は一つだよ」
「眼魔の世界に行ってそれからも」
「この戦いは長い」
チェイスも天空寺に
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