第一幕その二
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「六月に実るからね」
「いい名前ですね」
「そうだね、まあそれでもね」
「花が咲く今にですね」
「梅干しを食べるよ」
その梅の実をというのです。
「そうしてお酒を飲むよ」
「風流も楽しむ」
「そうするよ」
こう言って実際にでした、先生は筍御飯や春キャベツを楽しんでからでした。お酒を飲みますが。
梅干しを食べてです、笑顔で言いました。
「いや、本当にいいね」
「そうなんですね」
「うん、春の飲み方の一つだよ」
こうまで言うのでした。
「梅干しで日本酒を飲むのもね」
「だから今こうしてですね」
「楽しんでね」
そしてというのです。
「満喫するよ」
「先生、二日酔いには気をつけてね」
「それはね」
周りにいる動物の皆が先生に言ってきました。
「まあ先生お酒に強いけれどね」
「飲み過ぎると誰でもそうなるからね」
「それには気をつけてね」
「そうしてね」
「二日酔いになったね」
朝起きてです、その時はというのです。
「お風呂に入るよ」
「その時はだね」
「二日酔いになったらだね」
「朝にお風呂に入って」
「それですっきりするんだ」
「二日酔いにはそれが一番だからね」
お風呂がというのです。
「イギリスじゃお風呂は滅多に入らなかったけれどね」
「シャワーだからね、イギリスは」
ジップが言ってきました。
「大抵ね」
「湯舟には殆ど入らないね、確かに」
チーチーも言います。
「サウナもね」
「あっさりしてるけれど」
ガブガブが言うには。
「それじゃあ二日酔いはなくならないわね」
「だからだね」
ダブダブも言います。
「お風呂の方がいいね」
「日本はお水もいいし」
ポリネシアは日本のこのお話をしました。
「お風呂に入ってもいいのよね」
「イギリスはお水が少なくて質もよくなくて」
このことを残念に思うトートーでした。
「日本みたいにいかないから」
「けれどここは日本だから」
ホワイティは日本のことを言いました。
「お風呂も楽しめるわね」
「じゃあね」
「二日酔いになったらね」
チープサイドの家族も言いました。
「お風呂に入る」
「それで解消ね」
「それじゃあ今日はだね」
老馬は先生に尋ねました。
「じっくりと飲むんだね」
「まあ先生はあまり二日酔いにならないけれど」
「大丈夫だと思うけれどね」
最後にオシツオサレツが二つの頭で言います。
「若し二日酔いになっても」
「お風呂に入ればいいね」
「うん、だからね」
梅干しを食べて飲みながらです、先生は皆に応えました。
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