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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
8部 StrikerS
3章 葛藤
和解
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分にも言い聞かせたんやろ」

「全てわかってます的な言い方を言うはやては嫌いだよ」

「先ほどの私のお願いは?」

「もちろん却下や・・・いうか自分もなのはちゃんと顔を合わせずらいからやろ」

「だから・・・」

「違うんか?」

「そうだけどね。だって・・・うぅ」

「相談なら聞いてやるよ、あそこまでなあなあにしたのは自分も悪いんやし」

「だって、もう恋人でも何でもないって言ったんだよ・・・」

「綾ちゃん自分自身も言ってたやん」

「なにを?」

「コミュニケーション不足やって」

「う、うん」

「きちんと話し合えば分かり合えるって」

「うん、ありがと・・・」

「ほんまに自分自身になると弱くなるなぁ」

「だからこうやって心配してくれる友人がいるから助かっているよ」

「全くや、翠屋のシューで手を打つよ」

「私のでいいの」

「かまへんよ」

 はやては黙って俺の頭を撫でてくれた。



「ティアナ」

「ぁ……」

声が聞こえた方角には、任務から帰ってきたなのはが近づいてきていた。

「隣、良いかな?」

「……はい」

 真っ直ぐなのはを見ることができない。
出動前に普段ならわかる事なのにどれだけ自分が馬鹿なことを口にしたか思い出したことから、ティアナは俯いたまま応える。

「綾さんに、色々聞きました」

「なのはさんの失敗の記録?」

「じゃなくて・・・」

「無茶すると危ない話だよね」

「すいませんでした……」

「うん」

 少しの間が空く。息苦しいが、これは全て自分が招いた結果であり、仕方ないの事だ。

「わかってくれたところで少しだけ叱っておこうかな」

「あのね、ティアナは自分の事を凡人で射撃と幻術しかできないって言うけど、それ間違っているからね。
ティアナも他の皆も、今はまだ、原石の状態。デコボコだらけだし、本当の価値も分かり辛いけど・・・だけど、磨いていくうちに、どんどん輝く部分が見えてくる。エリオはスピード、キャロは優しい支援魔法、スバルはクロスレンジの爆発力。
3人を指揮するティアナは、射撃と幻術で仲間を守って、知恵と勇気でどんな状況でも切り抜ける。そんなチームが理想系で、ゆっくりだけど、その理想に近づいて行ってる・・・模擬戦でさ、自分で受けてみて気付かなかった?
って、最後は綾ちゃんが跳ね返したんだっけ?
もう規格外だよね。ティアナの射撃魔法ってね、ちゃんと使えば回避しにくて当たれば痛いんだよ。」

「え・・・」

「一番魅力的なところを蔑ろにして、慌てて他のことをやろうとするから、だから危なっかしくなっちゃうんだよ……って、教えたかったんだけど」


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