第二章
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も誰もおりませんでした」
「あるのは柳だけか」
「それだけでございます」
「では長谷部よ」
大岡は髪の切り口を見ながら長谷部に告げた。
「今度はその柳を見よ」
「柳をですか」
「そこに何かあるやも知れぬ」
こう告げるのだった。
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