暁 〜小説投稿サイト〜
青いネコ型ロボットとか妖怪とかが居る平和な世界でのんびりしていたらヤンヤンな駆逐艦娘たちに襲われたお話
プロローグ前編〜終わりなき因果の始まり〜
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暴力を受けることすら毎日のことで




先生に助けを求めても様子を見ますとか言いながら結局のところなにもしない。中には無視し反応したかに見えたら邪魔だと言われた。




心身共に重症を負い入院しているあいだ、俺は仕返しをするために常に心のなかで治れと叫んでいた。




だが俺の思いを裏切るかのようにけがは残り続けていた。




退院をしてもすぐにけがを負い、それを何回も繰り返していた。






艦娘の話を聞き羨ましいと感じた俺の反応をみて今まで同情する人間がいなかったせいか、変な感じをさせたみたいだが。







しかしそれからは中々充実した生活を送れていた。



こちらが怖がらせることなく話しかければ大人しい娘はもちろん、優しい艦娘との良い関係を持つことができた。


俺が罠に引っ掛けてそのザマを笑うイタズラ好きの艦娘もいたが、少年院に入いる前の頃の生活と比べれば遥かに可愛いものだった。

まぁ慣れすぎて無反応だった俺に不気味な思いを抱いたようだが、その娘たちも本来は良心の持ち主なのであまり問題なく仲良くなれた。


一番時間がかかったのはプライドの高い娘というべきか、


適当な表現になるがツンツンしていた娘たちとのかかわりだったか。


だがその娘たちも一年も経てば結構友好に接してくるようになった。




また新しい艦娘が入ればその娘たちと仲良くなり、


気がつけば四年弱の月日が流れていた。




本当に幸せだった。



この時間がいつまでも続いていけばいいと思った。









だが俺は時間にすら嫌われていたようだ。







あと1ヶ月で四年が経つというときに、少年院に入ってた頃の担当者が単刀直入に『ここを出てもらう』と言ってきた。



どうやら俺意外の人々と社会との関わりを広げる為に、そしてこれ以上俺に依存させたくないとの理由で直接伝えてきたのだ。

その上とっくに俺の刑期は過ぎているためここを出なくてはならなかった。




正直に言って嫌だった。

ここの娘たちは、俺のことを兄と慕うようになるくらいなついていた。


そして俺もこの娘たちのことをかけがえのない存在だと思っている。




だが思い返してみる。


俺は本来犯罪者だ。

濡れ衣ではなく本当に罪を被った殺人者だ。




よく考えればここにいること事態が間違いだったのだ。









1ヶ月後にここを出ていかなくてはならない。



担当者は早めに言って
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