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転生とらぶる
ペルソナ3
1846話
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考える事も出来る。

「分かりました。ボクシング部に行こうかと思ってたので、ちょうどいいですよ」
「……え? アルマー君、ボクシング部に入るの? うち、結構強豪なのよ?」
「でしょうね」

 何だかんだと言いつつ、真田がいるという時点で強豪になるのは当然だろう。
 元々持っていた類い希な運動神経。
 そして、真田自身力を求めており、更にはシャドウを相手にしてではあっても、命懸けの実戦を幾度となく経験している。
 1度の実戦は1ヶ月、またはそれ以上の訓練に匹敵すると言われる事もあり、そして実際それは間違っていない。
 まぁ、真田が経験した実戦は基本的にタルタロスから出てきたような弱いシャドウがメインであり、純粋な実戦の数と質では、既にゆかりの方が上回っている可能性も否定出来ないが。
 ともあれ、臆病のマーヤとかが主な相手であっても、実戦を経験してきたのは事実で、それは真田にとって大きな糧となっている。
 そんな真田がいるのだから、月光館学園のボクシング部が強豪に名を連ねるのも当然だろう。
 まぁ、真田は自分が強くなる事には積極的ではあっても、他の部員を熱心に指導するような真似をするのかと言われれば、首を傾げざるを得ない。
 つまり、月光館学園のボクシング部は、真田が強くても他はそこまで強くない可能性は十分にある。
 もっとも、基本的にボクシングというのは個人競技だ。
 あくまでも1人だけ強くても、十分にインターハイとかそういうのに参加は出来るのだろう。
 ……ボクシングに団体戦とかあるのかどうかは、ちょっと分からないけど。

「じゃ、よろしくね。私は色々と忙しいから」

 鳥海は俺にプリントを渡すと、そのまま去っていく。
 その後ろ姿を一瞥すると、俺も今日やるべき事が出来たので、ボクシング部の部室に向かう。
 今までにも何度か行っているので、学校の中で道に迷うことはなかった。
 そうしてボクシング部の部室にやってきたのだが……そこには、予想外に、もしくは予想通りにか? ともあれ、大勢の学生達が集まっている。
 女の方が多いが、男も決して皆無という訳ではない。
 そんな連中が誰なのか、俺は容易に想像出来た。
 真田のファンの連中だろう。
 ファンクラブがあるのかどうかは分からないが、それでも真田の追っかけの連中だ。
 ……以前来た時はこういう連中がいないから問題なかったけど……今日はいるのか。
 ボクシング部の部室の窓から中を覗いているそんな連中の後ろを通り、部室の扉を開ける。
 瞬間、窓から覗いていた多くの者が俺に視線を向ける。
 恐らくボクシング部と用事がある者以外は中に入らないようにされているのだろう。
 それだけであれば、適当に用事を作って部室の中に入ろうと考える者がいてもおかしくはないが
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