その十五「二学期初日の風景-弐」
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「え…ええ。お大事に」
「(よしゃあ、作戦成功!)」
「あ…みきちゃん」
「は、はいっ、なんでしょう!?」
「あのひとたちが来たらよろしく伝えといて…ね」
「あっはい! 了解です!(あのひと、たちって誰のこと?)」
休み明けすぐに会えないのは残念だったけど。あのひとたちにドン引きされて嫌われるよりかはずっとマシ。
フラフラとした足取りでわたしは保険室を目指す。そして引き戸を開けると
「ふっふ〜♪」
伸ばした綺麗な髪をうなじのところで結んだ、(たぶんイケメンと呼ばれる種族の)男子生徒がパンツ一丁で鼻歌を歌っていました…。
「…ん? いやあああああ!! ゴブゥ!」
わたしが入って来たことに気が付いた彼が、悲鳴をあげると同時に、彼を殴っていました。グーで。
「これ…どうしよう」
運が良かったのか悪いのか、保健室の先生は不在でした。わたしとパンツ一丁の変態だけ…。
よし。無視しよう。
パンツ一丁の変態をそのまま置き去りにして、自分の教室へ帰ることにしました。
あとから知ったのですが、あのパンツ一丁の変態は生意気にもあのひとたちと同じクラスのひとらしいです。
…あの時、保健室に置き去りにするんじゃなくて、地面に埋めとけばよかった。残念。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ