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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica5マリアージュ事件終結〜Elder brother's Phantom〜
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起こした。
「ルネッサ! 仮面持ちの手から逃れられたらすぐに離れて!」
着弾時に発生した煙で2人の姿が見えなくなる中、私は“クロスミラージュ”のカートリッジを交換して、周囲に魔力スフィアを5基と展開。にしても「ルネッサ!?」が逃げた様子は無い。その答えは煙が晴れたことで判った。仮面持ちは平然と立っていて、地面にうつ伏せで倒れてるルネッサの背中を踏みつけていた。
「ヴァリアブルシュート。射撃型の最初の奥義。着眼点は間違ってはいないが、格上が過ぎる相手には通用しないことは今回で理解できたはず」
「くっ・・・! なら! クロスミラージュ!」
≪Set up. Dagger Mode≫
2挺の“クロスミラージュ”をダガーモードにして、防御系魔法貫通効果が付加された魔力刃を展開。ヴァリアブルシュート以上に対防御効果の強い一撃なら、仮面持ちにもダメージは入るはずよ。
「その足を退けなさい!」
スフィア8基を引き連れたまま仮面持ちへと突っ込む。仮面持ちはゆっくりと腰の鞘から剣を抜き放って、「貴様はここで大人しくしていろ」と左腕を高く掲げた。
――ハント・フェッセル――
するとルネッサの両手首に群青色に輝く手錠がはめられた。魔力光は群青色で、魔法を使ったことで魔力パターンも収集できた。このデータで前科が無いかを確認できるわ。ルネッサを踏みつけていた足を退けた仮面持ちは「痛い目に遭いたくなければ引け」って私に警告しつつ、同じように突っ込んで来た。
「シューット!」
――クロスファイアシュート――
スフィア2基から4発の魔力弾を発射。最初は足元に2発。よろけさせたり、脚を止めさせることが出来れば儲けもの。仮面持ちは軽くステップを踏むことで回避したけど、その間にさらに別の2基から4発の魔力弾を発射。今度は胴体に向かって四方から向かわせると、仮面持ちは右手に持ってる剣で魔力弾4発を瞬時に寸断した。
(剣の腕は間違いなく一流ね・・・!)
これでミッド式だったら恐ろしいわ。とにかく、剣を持ってる右腕が開き、最後の1基から発射した魔力弾2発で左腕を狙う。
――バインドバレット――
「なにっ・・・!?」
左腕で魔力弾を弾き返そうとした仮面持ちが驚きを見せた。魔力弾を弾き返せると思って払い除けようとしたら、着弾と同時にリングバインドに変化したんだから、まぁ当然よね。
「月村すずか第零技術部主任直伝のバインドバレットよ!」
ここで私は近接攻撃範囲内に入ったことで、両手に持って振り上げていたダガーモードの“クロスミラージュ”を「せぇぇぇい!」全力で降り降ろした。
――フェアナイネン・ズィー――
あと数cmで魔力刃が仮面持ちの両肩に当たる、というところで、「え・・・!
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