暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica5マリアージュ事件終結〜Elder brother's Phantom〜
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ロスミラージュ”の銃口を隙だらけな背中へと向ける。使用魔法は捕獲用のスタンバレット。丸1日はまともに身動きが取れないほどの麻痺を与えられる。トリガーに指を掛けて、引こうとした瞬間・・・

――トランスファーゲート――

それは突然現れた。黒のセーラー服に身を包んだ女性が、背中を向けてるルネッサの背後に出現して、首に向かって手を伸ばそうとした。だから私は「伏せて!」ってルネッサに向かって叫びつつ、トリガーを引いてスタンバレットを仮面持ちへ放つ。これでステルス効果が消えちゃうけど、そんな事を言っていられる状況じゃないわ。

「っ・・・!?」

でもよっぽど自分の世界に入ってたのかルネッサは「あぐ!?」仮面持ちに捕まってしまった。しかも私のスタンバレットは確かに仮面持ちの背中に着弾したのに平然としていて、ルネッサを軽々と持ち上げた。

「本局執務官、ティアナ・ランスターです! 仮面持ちに警告します! 武装を解除し、局員を解放しなさい!」

仮面持ちの腰には鞘に納められた剣が1本。ベルカ式・・・と断定するのも危ないのが現在の魔法世界。アームドデバイスのミッド式の魔導師や、杖や拳銃と言ったストレージやインテリジェンスデバイスのベルカ式の騎士とも会ったことあるし。

「ぅぐ・・・ランスター・・・執務官・・・? どうして・・・」

「今助けるわルネッサ! もう少しだけ耐えて!」

仮面持ちは未だに私に背中を向けてる。明らかに私をわざと度外視にしているわね。確かに私にはルシルさん達のような魔力も実力も無いけど、私だってそれなりに強くなってるのよ。

「次は攻撃弾を放つわよ!」

「・・・。ルネッサ・マグナスだな。貴様がマリアージュに指令を下せる立場に居ることは調べが付いている。文句も疑問も抱くことなく、我らが元へ下れ」

声は変声魔法でも使ってるのか、女性のものだけど機械音声的だ。私を無視して勝手に話を進める仮面持ち。だから「警告無視を確認!」って、カートリッジをロードして威力を高めた魔力弾を仮面持ちへ6発と連射。

(これで・・・!)

正直、ルネッサを盾にされると踏んでいた私は、誘導操作が出来て、尚且つ仮面持ちの圧倒的なフィールドを突破できる効果のあるヴァリアブルバレットを選択した。これならルネッサが盾にされても操作すればハズすことも出来るし、仮面持ちが自分の防御力を過信しても直撃させられるはず。

(何もしない・・・? 相手が格下だからって、過信は身を滅ぼすわよ!)

――ノート・ヴェーア――

そして魔力弾は、私に背を向けたままの仮面持ちの魔力バリアに拒まれた。そこまでは判ってるわよ。けどそのバリアは本命弾を包む外殻が処理してくれる。効果通り本命弾は仮面持ちのバリアを突破して、ドォン!と着弾、爆発を
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