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仮面ライダーゴースト  我等あり
第八章
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「隠すからかえって騒動が大きくなったんじゃ」
「そうですよね、どう考えても」 
 西城から見てもだった、仙人のそうした体質は問題だった。
「隠しごとはよくないですよ」
「だから本当に全部言ってくれよ」
 追田も仙人を胡散臭い目で見ている、そのうえでの言葉だ。
「何でもな」
「だからそうしているぞ、しかし誰もわしを信用しないな」
「まあまあ、そこですねないで」
 本願寺は仙人をフォローはしたが言うことはいった。
「隠しごともしないうえで」
「あんたもそう言うんだな」
「駄目ですか?」
「全く、わしは本当に信用がないな」
「そんなの当たり前だろ」
 ここでユルセンが急に出て来て仙人に言ってきた。
「御前これまでどれだけ迷惑かけまくってきたんだよ」
「御前がそれを言うか」
「御前の飼い猫だから言うぜ、あと俺が急に出て来たのはな」
「眼魔になったからだな」
「ああ、身体は寺にあるけれどな」 
 それでもというのだ。
「眼魔になる能力が戻ったんだよ」
「ということはな」
「明らかに誰かが俺にしたな」
「黒衣の青年か」
「かもな、今時眼魔の世界にも行ってアラン達にも話をしてるんじゃねえか?
「用意がいいな」
「御前と違ってな、ひっひっひ」
 ユルセンは最後は笑った、だが泊達はその彼女を見つついぶかしむ目になっていた。そのうえで泊がユルセンを指差しつつ言った。
「幽霊だよな」
「誰がどう見てもだよな」
 詩島も言う。
「幽霊だよな」
「眼魔とか言ってたから眼魔か」
「それも猫のな」
「おっ、流石はライダーと関係者だな」
 ユルセンは泊達の言葉に明るい声で応えた。
「俺の姿が見えるんだな」
「ああ、はっきりとな」
「そういえば達も眼魔と戦ってたな」
「そのこともあったしな」
「それで俺も見えるんだな、じゃあ話は早いな」
「ああ、眼魔のことだな」
「はっきり言うぜ、スサノオの話はこいつがさっきしたけれどな」
 仙人をその小さな両手で指し示しつつだ、ユルセンも泊達に話した。
「スサノオはまた仕掛けてくるんだよ」
「眼魔を使ってか」
「スサノオは眼魔とは関係ないんだけれどな」
「眼魔を自分の駒には出来るんだな」
「その力も使えるんだよ」
「それでか」
 泊もユルセンの話を納得しつつ聞いていた、仙人の話を聞く時とは態度が全く違っている。
「その眼魔の力でか」
「俺達に挑んでくるんだよ」
「またか、ですね」
 ブレンはユルセンの話をここまで聞いてその眉を思いきり顰めさせた。
「本当に」
「ああ、スサノオは飽きない奴だ」
 ハートも言う。
「俺達と何度でも戦いたいか」
「とにかく退屈してるからな」
 ユルセンはスサノオがそうする理由も話した。
「それでだよ」

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