第七章
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「やあ、出番だよ」
「話をしていたらだな」
「そうですね」
泊と霧子は本願寺の言葉に妙に納得した顔で頷いた、そのうえで二人で本願寺に尋ねた。
「それで何ですか?」
「バグスターですか?」
「いや、彼等じゃないんだ」
霧子がバグスターの名前を出したがそれはすぐに否定してだった、本願寺は二人にあらためて話した。
「お客さんが来たんだけれどね」
「そのお客さんが、ですか」
泊はその目を鋭くさせて本願寺に返した。
「出番の前触れってことですか」
「そうだよ、やっぱり泊ちゃんならわかるよね」
「そうしたパターンばかりですからね」
だからわかったとだ、泊は本願寺に答えた。
「俺もわかりましたよ」
「それなら話早いね、じゃあ早速特状課の皆も呼んで」
昨年のロイミュードが再び出た時に再結集した彼等もというのだ。
「剛君とチェイス君も、そしてね」
「ハート達もですね」
「今回もかなりの戦いになるよ」
本願寺は明るく笑ってだ、泊達に極めて重要なことを話した。
「このこともわかってるよね」
「そうですね、このことは直観でわかりました」
頭脳の冴えと共に泊の武器であるこれでというのだ。
「今回の事件は相当大きな事件ですね」
「うん、楽しみにしておいてね」
「じゃあ皆を集めてですね」
「お客さんに会ってもらうよ」
「それでなんですけれど」
泊と本願寺のやり取りが一段落してからだった、霧子は本願寺に対して尋ねた。
「どんなお客さんですか?」
「あっ、先に見たい?」
「はい、出来れば」
「わかったよ、じゃあここに案内するね」
「お願いします」
「この人だよ」
こう言ってだ、本願寺がその客人を扉を再び開いたうえで丁寧な仕草で案内するとだ。彼を見てだった。
泊も霧子もだ、微妙な顔になった。そのうえで本願寺に対して言った。
「この人ですか」
「何ていいますか」
「警官がこう言ったらいけないですけれど」
「どうにも」
「そこから先は言わないでね」
胡散臭いだの怪しいだのはとだ、本願寺はそこは止めた。
「いいね」
「はい、それじゃあ」
「そういうことで」
二人も納得してそこから先は言わなかった、そして詩島やチェイサー、ハート達ロイミュードに特状課の他の面々が招集されてだ。そのうえでだった。
彼等はその如何にもという人物の話を聞いてだ。最初にブレンが彼にいぶかしむ目で観ながら尋ねた。
「仙人さんですよね」
「そうだ」
その男仙人はブレンに毅然として答えた。
「わしが眼魔についての話を教えに来たのだ」
「そうですね、しかし」
「随分胡散臭い人だな」
詩島は泊達警官が言えないことをあえて言った。
「詐欺師か何かみたいだな」
「そうした類では?」
ブレン
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