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二人で何時までも
第一章
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に言うのだった。
「けれど何があってもね」
「そうだね。僕達は一緒だよ」
 ポルックスも双子のもう一方に確かな顔で答える。
「何が起こってもね」
「そう。山賊なんかにはやられないさ」
 こうカストルも返す。
「僕達が二人ならね」
「例えアルゴー号の同志達でも一人一人なら」
「絶対に負けないさ」
「負ける筈がないね」
 笑顔で話してだ。そのうえでだ。
 山賊達のいる山に入った。するとすぐにだ。
 柄の悪い男達が斧や槍を持って出て来た。それで口々に言ってきた。
「何だ、手前等」
「何しに来たんだ」
「何だってんだ?俺達が誰だかわかってるのか」
「それで来たってのかよ」
「うん、そうだよ」
「その通りだよ」
 二人は平然として自分達を囲む山賊達に告げた。
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