幻想御掌4ー動き出す事実ー
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「湊くん、これは本気で危なくなっ…「先生。」……分かっているよ…。」
先生は俺に渋々手に持っていた小さい箱を渡す。
「俺も十分覚悟してます、ただアイツがいつ動いてもおかしくないんです。」
「僕は医者だ、健康な君を止める権利なんて持っていないよ。ただね。」
トンっと俺の肩を叩いた先生は振り返ることなく、そのまま来た道を戻るかのように──
「君には"帰るべき場所"がある事を忘れてはいけないよ。」
俺は「はい。」と返事をしてからその箱を制服のポケットにしまう。
──忘れてはいけない言葉…だな。
先ほどの言葉を俺はしっかりと胸に刻んでから、ある場所に向かって走った。
そして外に出ると院内よりも暑いムワッとした熱風で全身から汗が出始める。
──涙子の方は美琴質に任せてある、俺はそれよりも……。
地面を力強く蹴り、空気を全身に纏わせてある場所へと一気に飛ぶ。
──これ以上被害を増やしてたまるかよ!
そう心の中で誓って。
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