ペルソナ3
1845話
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るだろう人物の姿を見つける。
その人物も、俺の存在に気が付いたのだろう。少し驚きながらこっちに近づいてきた。
「君か。アクセル・アルマーだったな?」
そう告げてくるのは、小田桐とかいう男。
こっちの様子を見て、以前と同様偉そうにしていた。
「ああ、丁度いい。生徒会室ってどこだ?」
「む? お前が生徒会室に何の用だ?」
「桐条に……生徒会長に呼ばれてな」
そう告げると、若干不愉快そうな表情を浮かべはするものの、小田桐は正直に生徒会室の位置を教える。
以前俺と桐条が一緒にいるところを、その目で見ているからだろう。
もしそうでなければ、恐らく俺に生徒会室の位置を教えたりはしなかった筈だ。
……まぁ、最悪ここで教えられなくても、他の誰かに聞けばいいだけだろうが。
何やら忙しいらしく、小田桐は俺に生徒会室の位置を教えるとそのままどこかに行く。
小田桐の性格を考えると、俺とは到底合いそうにないので、こっちとしては寧ろ助かったんだが。
そんな訳で、俺が小田桐から教えて貰った生徒会室に向かい……特に何かのイベントもなく、無事に到着した。
いやまぁ、学校の校舎内を歩いているだけで色々とイベントが起きたりしたら、それはそれで問題だと思うが。
生徒会室の扉をノックすると、すぐに中から返事が聞こえる。
入ってもいいという許可を貰って生徒会室の中に入った俺が見たのは、机の上で何かの書類に目を通している桐条の姿だった。
「ん? ああ、アルマーか。わざわざ呼んで済まないな。この書類だけ片付けるから、ちょっと待っててくれ」
「ああ。……にしても、生徒会長ってのは色々と大変そうだな」
「ふむ、そうだな。だが、私が自分から望んで生徒会長になったのだ。そうである以上、この程度で大変などと音を上げてはいられんよ。……よし」
書類を最後まで読み終わった桐条は、最後にその書類に判子を押して処理を終える。
俺も一応シャドウミラーのトップだが……書類仕事とかは、エザリア達政治班に完全に任せているからな。
俺がやるのは、本当に少数の厳選された書類を処理するだけだ。
そういう意味で、こっちとしては楽なんだが。
普通に俺がやるよりもエザリア達政治班に任せておいた方が、基本的には上手く回るのも事実だ。
……普通であれば、部下に政治の類を完全に任せるというのは色々な意味で危険な行為だ。
だが、俺達シャドウミラーは常識では考えられない程の少人数国家だ。
だからこそ、政治班に所属している者を完全に信頼も信用も出来る。
政治班の中で一番危険そうな奴はレオンなんだが、レオンの場合は鵬法璽でシャドウミラーで妙な真似は出来なくなっているしな。
フロンティア船団であれだけの騒動を引き起こしたレオンだけ
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