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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
人として生きていく 〜過去のあたし〜
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合わせてるわけでもないんすし、今日は暑いっすからね。お茶くらい飲んでいってほしいっす。帰り道で倒れられても困るっすから」

 いやいや、ショウさんどう考えても車で来てるだろ。まあバイクも持ってるらしいし、今日はひとりだからそっちかもしんねぇけど。
 でもどっちにしろ歩いて帰るわけじゃないだろうし、わざわざ上げる必要はない気がする。お菓子もらったわけだから茶くらい出してもいいとは思うけど。

「ノーヴェもショウさんとゆっくり話したいっすよね?」
「いや、別にあたしは……ディア姉のところにショウさん割と来るし。……まあショウさんがいいんなら別に構わねぇけど」
「それはつまり話したいってことっすね。というわけでショウさん、どうぞ上がってくださいっす!」

 いやだから……もういいや。これ以上何か言っても無駄な気がするし。ショウさんもウェンディの勢いに押されてか為すがままにされてるし。
 ……今思ったけど、あたし大丈夫か?
 さっきまで寝てたわけだし、寝癖とか出来てるんじゃ……別に知らない仲じゃねぇけど、むしろ知らない仲じゃないからこそ気になるというか。

「あれ? ノーヴェどこに行くんすか?」
「顔洗ってくんだよ」
「あ〜……了解っす。じゃああたしはショウさんを案内しとくっすね。ささ、ショウさんこっちっすよ」
「初めて来たわけじゃねぇんだから案内とか要らな……って、何でてめぇはショウさんに抱き着いてんだよ!」

 そそそそういうのははやてさんとかがやることだろ。何でお前がやってんだ。案内するにしたってそういうことをやる必要はねぇだろ!

「別にいいじゃないっすか。知らない仲でもないんすし」
「親しき中にも礼儀ありって言うだろうが!」
「今以上に親しくなるためにやってるんす!」

 グッ! じゃねぇんだよ。
 そりゃ親しくもない相手に密着したりはしねぇだろうが、親しくなるために密着する必要はねぇんだよ。

「もっと別のやり方でやりやがれ! お前には慎みってもんがねぇのか!」
「慎みを持たないといけない場でもないっすし、別に減るもんじゃないんすからいいじゃないっすか。それとも〜ノーヴェがやりたいんすか?」
「なっ――ぶ……ぶっ飛ばされてぇのかてめぇ!」

 誰がショウさんに抱き着いたりするかよ!
 そんなことしたら恥ずかしくて顔合わせられなくなるだろうが。大体あたしとショウさんの過去を知ってるくせに茶化してくるんじゃねぇ。

「ショウさん、助けてくださいっす!」
「おい、ショウさんを盾にしてんじゃねぇ!」
「盾にしないとあたしの身が危ないじゃないっすか。あっショウさん、あたしお腹空いてきたんで出来れば何か冷蔵庫にあるもので作ってほしいっす」
「自業自得だろうが! って、何さらっと昼飯頼んでんだよ
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