45話 生きたい想い 3.14
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と、皆の行動は素早かった。部屋の中があっという間にアムロとカミーユ、ララァのみとなった。
その3人も立ち上がり、モビルスーツデッキへと向かった。ブライトらにアムロとカミーユがララァに同行して欲しい旨承ったため3人で行動していた。他にも時間がないので、残りの情報をその過程で聞いて欲しいとのことでもあった。
その道中・・・
「ララァさん、もう一つの対策を聞かせて頂けますか?」
カミーユがララァに聞くと、ララァは話した。
「物理的な問題です。原因である見えるフロンタルを倒すことです」
かくも単純明快だったが、それが難しいらしいことをララァは話し続けた。
「彼は世の怨念の中心にいます。既に人の理を外れた人外の物と言っていいでしょう。それに対抗するには同等の力を用いねばなりません」
「サイコミュか」
アムロがそう言うと、ララァは頷く。
「ええ、諸刃の剣ですが、やるしかないのです。それも物量で」
次にカミーユが尋ねる。
「物量とは?」
「今のところ人類は多く生き残っております。ここにいる兵士たちにしてもそうです。個の力では彼の強大な力には跳ね返されてしまいます。彼はそれ程のサイコフィールドを持ち合わせております。シロッコやカミーユ、貴方でも立ち向かえません」
「どうすればいいのですか?」
「アムロが起こしたア・バオア・クーの奇蹟を起すのです」
それを聞いたアムロが尋ねた。
「オレの?」
ララァが頷く。
「そうです、あの時は皆の想いを貴方が集約して出力した結果です。それができる存在はそういません。その力で彼の能力を中和し続けるのです」
「打ち消す事はできないのか?」
ララァが厳しい表情を見せた。
「未だメシアができていません。つまり現状ではそれが精いっぱいでしょう」
カミーユが悪態ついた。
「くそっ。パンドラボックスはそこまでの力が・・・」
ララァがそれについて答えた。
「だからこそなのです。メシアですら凌げない放大な力は人の想い。ならば多くの人の想いで当たることで対抗できるのです」
そう3人が急ぎ走りながら話をしているとモビルスーツデッキに辿り着いた。辺りはノーマルスーツを着込んだクルーで溢れかえっていた。
3人共νガンダム、Ζガンダム、ユニコーンと乗り込み、宇宙へ飛び出した。続々と脱出艇でラー・カイラムから出てきている状況が見て取れた。脱出して数分後、ラー・カイラムは眩い光と共に轟沈した。
アムロの傍にジェガンが1機寄ってきた。
「ふう、危なかったぜ」
声の主がカイだと分かった。通信回線を開くとカイのコックピットにミハルとベルトーチカが乗っているのが分かった。
「とりあえずお前の
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