45話 生きたい想い 3.14
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にだってそれなりの力があるはずだ。異世界から来たといえ、オレに何の力がある?」
「ユニコーンで貴方は意識の空間へダイブした。あれはそれなりのコツが必要です」
「だがララァ、貴方はその空間へ意図も容易く来ていた」
「それは私がかの幻想と共にいた為です。異次元な力の使い方を多少知ることができました。しかし、それはこの世界の如何なるニュータイプでも容易でない芸当です」
「そうなのか・・・」
アムロが少し俯くと、シロッコがアムロに話し掛けた。
「ララァさんの話はあながち合っていると思う」
アムロはシロッコを見た。シロッコは構わず話続けた。
「かくも私も軽くであるがそのユニコーンに触りしてみたが、そのような兆候は一切感じることができなかった」
シロッコの発言で皆の視線がアムロへ向けられた。アムロはため息を付いた。
「全く持って自覚症状がないことがオレにとって不満なんだが・・・」
アムロが自虐的に言うとララァが笑った。
「フフ、取りあえず貴方の力が必要です。貴方が意識の世界でフロンタルと対決し勝たねばなりません」
「その世界でもフロンタルが居るのか?」
ララァは少し悩んでから答えた。
「事はとても抽象的です。この事態を引き起こしている要因の1つとしてフロンタルが居るのです。意識の世界にメシアがいます。そこにフロンタルという現象起きているのです」
その話にカイが要約した。
「ふむ。要はその昔の大国がハリケーンに名前を付けていた。それと同様という訳か、フロンタルは」
ララァは頷く。
「そうです。具体的な対処法はメシアの方が詳しいので・・・」
アムロはため息を付く。
「行き当たりばったり・・・か・・・」
「すみません」
ララァは申し訳なさそうに謝った。そして次にする事をブライトらに告げる。
「そして、他の皆さまには・・・」
その時、艦内が人が立っていられない程の揺れが起きた。シロッコは地面に這いつくばり、ブライト、カイ、ハヤトは壁に打ち付けられ、シャア、アムロ、シュナイダーは傍の動かなさそうな調度品にしがみついた。
「な・・・なんだ!」
ブライトが慌てて立ち上がり、痛みをこらえてブリッジへ連絡を入れる。それと同時にサイレンが鳴った。そのサイレンに皆が戦慄した。
「退艦の警報だ・・・」
ハヤトがそう呟く。ブライトは状況を把握し、部屋にいる皆に伝えた。
「確かに一刻の猶予もないようだ。機関部が亀裂が走り、艦が航行不能となった。理由は不明だが、後この艦がどれぐらい持つかも分からないそうだ」
「確かにまずい。艦の心臓部がやられたとなったらこの艦がいつ四散してもおかしくはない」
シロッコがそう言う
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