45話 生きたい想い 3.14
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は人類にチャレンジを求めてそれを鑑賞している。そして見たことの無い光景を見ることに欲した。たとえ結果がどうであれ、マスターは世界の事象の向こう側を見ると決めた」
アムロの顔に怒りがにじみ出ていた。
「そんな・・・そんな身勝手な理由で。。。世界がメチャクチャに!」
シャアはクスリと笑う。
「人はどうでもいい些細な理由で過ちを犯す。ただそれだけのことだ」
そうシャアが言うと、ララァはシャアに向けて引き金を引いた。その銃弾はシャアの脇を掠めた。シャア自身も当たるとも思わなかったので避けもしなかった。
「君のような戦いを知らないものに私を仕留めることはできんよ」
そうシャアが言った時、シャアの体に異変が起きた。
「・・・ん、外で何か起きたか?」
その隙をアムロは逃さなかった。ララァの手を取り、シャアを狙撃した。その銃弾はシャアを貫き、顔を歪めてその場から溶ける様に消えた。
アムロは自分の体が薄くなっていくことが分かった。ララァがアムロに向けて話し掛けてきた。
「また外で会いましょう」
するとアムロよりララァの方が早く消えた。アムロは鏡の中のアムロを見た。そのアムロが答えた。
「まだ君にはやることがあるようだ。それまで体を貸してあげるよ」
それを聞いたアムロは頷いて答えた。
「済まない。全てはオレのエゴだ」
そう言うと目の前が白くなり、気が付いたときはユニコーンのコックピットの中だった。
アムロは急ぎその場から出るとシャアことクワトロを探した。すると下に人だかりができていた。
周りにはシュナイダー、ミハイル、そしてララァとメカニックが沢山居た。その中央にクワトロが倒れていた。
アムロはアストナージに気が付き、状況を尋ねた。
「どういうことになっている?」
「あ、アムロ中佐。実は・・・」
話を聞くと、アムロとクワトロがユニコーンに近付いた時、ユニコーンが突然起動した。それに驚いたメカニックたちが駆け寄るとクワトロが近寄られることを嫌がり発砲したそうだ。その動きをみたミハイルがクワトロを狙撃して、今に至るらしい。ララァは遅れてやってきていた。
アムロはミハイルの狙撃に関してシュナイダーに説明を求めた。
「何故?貴方たちはシャアの親衛隊じゃないのか?」
シュナイダーは腕を組み、アムロに自分らの職務について説明をした。
「我々はゴップ議長に職務を与えられたが率先は実はギレン閣下だ」
「ギレン・ザビ?また何でここでそんな名前が?」
アムロは予想もしない名前が出てきて驚く。シュナイダーは話し続けた。
「ゴップ議長とギレン閣下は水面下で通じていた。戦争はやり過ぎては困るからな。互いに落としどころを求める為に秘密裏に
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