45話 生きたい想い 3.14
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く。
「ああ、ア・バオア・クーを押し返す力。あれは尋常じゃない。その異常が世界に作用すれば、事態が打開できるかもしれないし、悪化してしまうかもしれない」
アムロは自分の手を見つめて、鏡のアムロの答えた。
「要は使い方次第か」
そう言うと、後ろから知った声が聞こえた。
「そう言うことだ」
アムロが振り向くとそこには1年戦争時の仮面、軍服をつけたシャアがいた。
「シャア・・・」
アムロが振り向きそう口にすると、シャアは笑顔だった。
「久しいなアムロ」
アムロは体をシャアに向けた。
「どういうことだ」
「ここまで来たのだ。ようやくな」
アムロはシャアを睨んでいた。この目の前のシャアは決して味方ではないように感じた。
「お前の成長が必要だった。全ては・・・」
「・・・」
「私のララァの為に」
アムロは苦い顔をした。
「どこからだ・・・何を欺いていた」
「お前の力がどうしても必要だった。しかも成長した驚異的な力がな」
シャアはアムロを囲うように歩く。
「そして仕上げがお前を捉えて、ララァと私の昇華の為にお前の力をブースター使うことだ」
「ブースターだと?」
「そうだ。別次元な私たちが未練を持ってこの次元にいることは世界に不都合だと知っているな」
アムロは黙って頷く。
「我々は消えなければならない。その為に理の力が必要となる。その力を優位的に使えるのはお前と私だ」
「・・・オレがやれば、ララァもお前もオレもこの世界から消えるのだな」
シャアは真顔になり頷く。
「そうだ」
アムロは手をシャアの方へ差し出そうとした。その時、アムロの右肩を強く掴み体をシャアの方へ行くことを拒絶する力が働いた。誰かが自分の袖を掴んだのだ。
「アムロ・・・そちらはダメです」
アムロが振り向くと、そこにはノーマルスーツを着たララァが居た。
「ララァ・・・」
ララァは少し笑い、答えた。
「私は貴方がたが知るララァではありません。そして・・・」
ララァはシャアの方へ眼を向けた。そして睨む。
「あれも貴方が知るシャアではないのです」
アムロは混乱した。シャアがシャアでない?あれだけ鮮明に語ったオレが知る前世界の情報。信じるに足るとアムロは思った。
「ララァ、あのシャアは何者だ」
「ただの瓜二つの人間です。しかし誰かに強化されたようですね」
シャアは口を歪ませていた。しかしすぐに表情を真顔に戻す。
「ほう、私がシャアでないという証拠はあるのですか?」
「貴方にはそのような動機がそもそもないのです」
アムロは疑問に思った。どういうことなのか。シャアはララ
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