45話 生きたい想い 3.14
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いのだろうかと疑問に思った。
モビルスーツデッキに着くと入って来た2人を見て、メカニックは不信に思わず課せられた作業を引き続き行っていた。アムロとシャアは難なくユニコーンへ張り付く。
メカニックの1人がその後に続いて入って来たミーシャを見た。メカニックはその視線がアムロとシャアに向いていたのが分かった。が、当人は興味をもつことなく仕事へ戻った。
アムロはユニコーンのコックピットハッチが開いていることに気付き、中を覗き込んだ。
シャアがアムロに勧めた。
「アムロ、コックピットに座ってあるデータを探してくれないか?あればだが・・・」
アムロは言われるがまま従った。このモビルスーツについてはシャアの方が詳しい。サイアムとシャアが携わったものだからだ。
アムロはコンソールパネルだけを起動して、言われたデータを探した。
すると意図も簡単に見つかった。
「これか・・・シャア、あったが」
シャアの口元が少し緩む、が、すぐ締めた。
「アムロ、それを起動してくれ」
アムロはそれを起動かけた。すると、アムロの目の前が真っ暗になった。
表現がそうだ。何もない。真っ暗だ。
「どういうことだ、シャア!」
そう言う言葉すら届かない漆黒の闇。すると目の前に1つの鏡が現れた。それを見ると自分が映っていた。しかし、違うのはその映る自分が自分に語り掛けてきた。
「やあ、違う世界の僕」
アムロは驚いた。姿形、声は自分だった。
「あ・・・ああ」
これがこの世界の自分だと気が付く。自分の置かれた状況を鏡の向こうの自分に尋ねてみた。
「これは一体・・・。何が起こっているか知っているか?」
「ああ、知っている」
「教えてくれ」
「僕・・・オレが表に出ただけで、君は裏に下がった。そしてどうやらシャアに嵌められたようだ」
アムロは舌打ちした。
「・・・何だと」
「今はオレもこの空間でいるということは、現実では気絶しているのだろう」
鏡のアムロがそう言った。アムロは何故それ程状況を詳しく知っているかを尋ねた。
「それはオレがこの空間に7年間ずーっといたからだ。最初は表立って出るにしても現実に嫌気が刺していたからな」
アムロは7年前の・・・15歳の頃を思い起こした。確かにただの根暗であまり良い思いがなかった。
「そこでとても強引な力で貴方がオレに入って来た。抵抗するにもあながえない。だが、映画を見るようにオレの活躍を見ることができ、体験し、それはオレにフィードバックした」
アムロは黙って聞いていた。
「だからオレも貴方と同じような力がある程度備わった。違うことは貴方には世界を改変出来る力がある」
「改変?」
鏡のアムロは頷
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