第四十一話 神戸でもその十四
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「中に入ってね」
「わかりました」
「お父さんとお母さんはまだだと思うけれど」
もうすぐ帰ってくるかしらって感じです、ただ今何処にいるのかはわかりません。
「妹達がいるから」
「ああ、妹さん達おられましたね」
「そう、中学生と小学生のね」
「三人姉妹でしたね、先輩は」
「女の子だけなのよ」
私はこのことは少し寂しく感じています、男の子の兄弟も欲しかったです。お父さんとお母さんもそんなことを言っています。
「私達は」
「じゃあ僕が入ればいいですね」
「私の弟になればっていうのね」
「みたいな存在に」
「こんないい加減な弟はいらないから」
お家の玄関の前で怒りました、ここで怒ったのははじめてでした。
「全く、いつもそんなことを言うんだから」
「ははは、先輩にしか言わないですよ」
「はははじゃないわよ、とにかく中に入って」
「お邪魔します」
ここでは礼儀正しくでした、阿波野君はお家の中に入りました。ですがこの時私はまだわかっていませんでした。ここからお家の中が大変なことになることに。
第四十一話 完
2017・1・25
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