巻ノ百六 秘奥義その十一
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すな、伊賀十二神将に比肩するとか」
「伊賀者達の中でも最強と詠われる十二神将程となりますと」
「我等の相手になるか」
「言うまでもありませぬな」
「今江戸で相手が出来るのはわし位じゃ」
槍の使い手として知られる自身のみとだ、大久保は語った。
「それも一人が精々、二人か三人となるとな」
「到底ですな」
「大久保殿でも相手にならぬ」
「そうした者達ですな」
「だから軽挙はならぬ」
間違っても十勇士達に向かうなというのだ。
「よいな」
「はい、では」
「その様にします」
「そしてです」
「江戸で好き勝手はさせぬ様にしましょう」
「その様にな」
大久保は感じ取っていた、真田の者達が動いていたことを。そのうえでそれを防がんとしていた。幕府の安泰の為に。
巻ノ百六 完
2017・5・8
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