第四百七十五話
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第四百七十五話 発想の転換か
魔法の勉強をせずに寝た次の日の朝だった、華奈子は朝食を食べながら一緒に食べている美奈子にこんなことを言った。
「あたし思ったけれど」
「どうしたの?」
「いや、水の魔法のことだけれどね」
それのことだというのだ。
「昨日寝る前に少し考えたけれど」
「それでどうするの?」
「いや、逆っていうでしょ」
「火と水はね」
「だったらね」
それならというのだ。
「もう頭を完全に切り替えて」
「そうしてなの」
「やっていこうかなってね」
その様にというのだ。
「考えてるけれど」
「いいんじゃない?」
美奈子は朝食のお味噌汁を飲みつつ華奈子に答えた。味噌汁の他は御漬物と卵焼き、納豆という献立だ。
「どうしても今無理なら」
「それならね」
「頭を切り替えて」
「完全に逆ってことでね」
「最初からはじめる感じで」
火の魔法のことは奇麗に忘れてというのだ。
「そうしてね」
「そうよね、ずっと逆に逆にって思ってたけれど」
それをというのだ。
「一旦ね」
「全部捨てて」
「そのうえで切り替えて」
「一からはじめる」
「そうしていくわ」
「そうね、どうしても苦手意識があるなら」
それならとだ、美奈子は華奈子にまた答えた。
「そうした方がいいわね」
「じゃあ試しに今日ね」
早速、というのが華奈子らしかった。
「やってみるわ」
「それじゃあね」
美奈子も頷く、そしてだった。
華奈子は今日からそうしてみることにした、しかしここで美奈子はその華奈子にこんなことを言った。
「今日からなの」
「思い立ったらだから」
「いつも想うけれど動き早いわね」
「あたしらしいでしょ」
「そのらしさが凄いわ」
笑って華奈子に話した。
そうして二人で朝御飯を奇麗に全部食べて歯を磨いて顔も洗ってから学校に向かう。だがその登校の時にだった。
第四百七十五話 完
2017・8・27
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