―真紅の皇―
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ンという名前に相応しく、全身に戦士族のような鎧を装着したレッドアイズ。奇しくも万丈目の《アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン》と同様の出で立ちだったが、あちらの方が違和感なく混ざってはいた。どちらのフィールドにも竜がいななくと、《真紅眼の黒刃竜》には更なる装備が施された。
『さらに《闇竜族の爪》を《真紅眼の黒刃竜》に装備し、バトルするぜ!』
『来るか!』
『ああ! 《真紅眼の黒刃竜》はレッドアイズの攻撃宣言時、墓地から戦士族モンスターを装備し、攻撃力を200ポイントアップさせる!』
装備魔法《闇竜族の爪》を発動したところで、《真紅眼の黒刃竜》の攻撃力は3400。ギリギリのところで《アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン》には及ばないが、咆哮とともに新たな戦士の力が黒刃竜に宿っていく。どうやら《凡骨の意地》を通じて戦士族を墓地に送っていたのはこのためでもあるらしく、《ランドスターの剣士》の力を得た黒刃竜はその爪をさらに伸ばす。
『ダーク・メガ・スラァッシュ!』
『――《アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン》の効果を発動!』
『何? ……だが黒刃竜にはよ!』
アームド・ドラゴン系列でもVWXYZ系列でもなかった、相手ターンによる効果の発動。ドラゴン・キャノンやカッターが、攻撃せんとする黒刃竜へと向けられたために、相手モンスターを迎撃する効果だとばかり思ったが。
『《アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン》は、相手ターンに一度、自分のデッキのカードを除外することで、相手のフィールドと墓地のカードを全て除外する!』
『は!?』
『アームド・ビッグ・デストラクション!』
『ちょっ……ま……行かないでくれぇぇぇ!』
――予想を裏切る反則級の効果。対戦相手であるロード・オブ・ザ・レッドの悲鳴も空しく、アームド・ドラゴン・カタパルトキャノンの一斉射撃によって、そのフィールドどころか墓地までもが焼け野原と化した。その口振りからして黒刃竜には何やら迎撃された際の効果もあったようだが、全てが除外されてしまっては発動のしようもないらしい。
『ッ……』
『嬉しいぜ……どうやら、デュエリストレベルMAXどころか、限界を超えて相手をしなきゃいけないらしいな! メインフェイズ2、オレは《時の魔術師》を召喚するぜ!』
ただし首尾よく全てを除外したにもかかわらず、万丈目の表情は晴れなかった。恐らく万丈目の計画からすれば、《アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン》の効果は相手のエンドフェイズに発動し、がら空きのままこちらのターンに移行させるというもの。しかして《真紅眼の黒刃竜》の反撃により効果を発動せざるを得なかったため、まだ対戦相手にはメインフェイズ2が残っていた。
『《時の魔術師
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