―真紅の皇―
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?」
「え!?」
万丈目が語った召喚条件に、テレビの向こうで黙って見物していた俺と明日香も、たまらず驚愕の叫びをあげてしまう。恐らくは対戦相手も観客も、なんならこのデュエルを見ていた者は全員同じことを思ったかもしれないが、二体の万丈目の切り札はそんな驚愕をよそに時空の穴へと吸い込まれていく。
『現れろォ! 《アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン》!』
……フィールドに帰還したそのモンスターは、アームド・ドラゴンLV7がVWXYZたちを鎧として着込むような外見となっているが、やはり無茶な合体なのか背中から黒煙が漂っていたが。それでも問題なく融合してはいるのか、明らかな切り札としての威圧感を放っていた。
『散々チクチクとやられた借りを返してやる……バトル!《アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン》で、《真紅眼の鋼炎竜》に攻撃! アルティメット・パニッシャー!』
『どわぁぁぁ!』
ロード・オブ・ザ・レッドLP4,000→3,300
アームド・ドラゴンの際に使っていた巨大なカッターをVWXYZの砲台に詰め込むと、勢いを増して発射することで普段以上の攻撃力を放ち、今までダメージを与えてきた《真紅眼の鋼炎竜》を遂に破壊する。わざわざここまでして召喚したモンスターだと、まだ何か効果があるはずだろうが、今は効果を発動することなくターンを終了する。
『オレはこれでターンエンド!』
『オレのターン……《凡骨の意地》で通常モンスターが出る限りドローするぜ』
《ハーピィ・レディ》、《ベビー・ドラゴン》、《アックス・レイダー》とカードをドローしていくが、やはりロード・オブ・ザ・レッドの瞳も万丈目のフィールドに唯一鎮座する《アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン》を捉えたままで。自分フィールドの《真紅眼の黒竜》と《鉄の騎士 ギア・フリード》で、どうやってあのモンスターを倒すべきか考えているようだ。
『さらに《闇の誘惑》を発動! 手札の闇属性を除外することで、カードを二枚ドローするぜ』
『言っておくが、《アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン》がフィールドにいる限り、お前はお互いの除外ゾーンにあるカードと同名カードを使えない。注意するんだな』
『破壊しちまえば関係ねぇ! 《融合》を発動し、フィールドのレッドアイズと手札のアックス・レイダーを融合する!』
すぐさま破壊の算段をつけたらしく、レッドアイズの本領の一つたる《融合》の発動となる。ただし融合素材は手札にある戦士族の通常モンスター《アックス・レイダー》であり、吹雪さん経由で自分が知る悪魔竜でも流星竜でもない。
『覚醒せよ、黒き竜! 《真紅眼の黒刃竜》、激レアモンスターだぜ!』
そうして融合召喚されたのは、スラッシュドラゴ
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