暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1844話
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ぞ? 他に可能性があるとすれば、クロスボウとかそういうのだろうけど」
「……クロスボウとかは、使った事がないから、出来れば遠慮したいわね」
「だろうな」

 弓とクロスボウは、似ているようで大きく違う。
 勿論銃に比べたら弓の方に近いだろうが、それでも弓を使い慣れているからといって、クロスボウを使えるか……いや、使いこなせるかと言えば、答えは否だろう。
 また、クロスボウは威力が高い代わりに矢をセットするのに、普通の弓よりもかなり手間取る。
 ……ああ、でも死甲蟲のような強力な防御力を持ったシャドウ向きの武器として考えれば、それなりにありか?

「となると、やっぱり今ゆかりが使える弓だと、そう大差ないと思うんだけどな。……いっそ銃とかにするか? 対物狙撃銃とかそういうのなら、死甲蟲とかにも効果的に攻撃出来ると思うけど」
「それは……うーん、止めておくわ」
「そうか」

 ゆかりの言葉が半ば予想通りだったので、それ以上しつこく薦めるような真似はしない。
 まぁ、ゆかりといったら俺の中では弓のイメージだ。
 何より、俺と別行動している時に影時間が終わってしまった場合、あからさまに銃刀法違反となってしまう。
 弓とかなら、まだ部活だとか自主練とかで誤魔化せる――それでも怪しまれるだろうが――けど、狙撃銃のような代物を持った女子高生というのは、色々な意味で強烈すぎて、誤魔化す事は出来ないだろう。
 そんな風に思いながら、俺は昼休みが終わるまでゆかりと共にゆっくりとした時間をすごすのだった。
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