ペルソナ3
1844話
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度の勉強の基礎は覚えているし、麻帆良でも様々な騒動はあったが、ある程度学校生活は送っている。
その辺りを考えれば、一応高校2年の授業についていくのはそんなに難しい訳ではない。
勿論分からないところもそれなりにあるが、その辺りはそこまで困ったりはしていない。
そもそもの話、俺は普通の高校生活を送ってみたくて桐条の提案に従ったのだ。
別にテストで1位になったりする必要はない。
……テストで赤点で、補習とかそういうのになるのは論外だが。
「ふーん……ま、分からない事があったら教えてあげてもいいわよ。もっとも、私だってそんなに成績がいい訳じゃないんだけど」
「だろうな」
ゆかりの言葉は同意出来るものがあったので、普通に同意したのだが……何故か、俺が同意の言葉を口にすると、釜玉うどんを食べながら俺と会話をしていたゆかりの視線がジト目になる。
「ちょっと、そこで同意するってのは私に失礼だと思わない?」
「……自分で言った癖に、それに同意すると怒るのか」
「あのね。……はぁ、もういいわよ。アクセルにその辺を期待した私が馬鹿だったわ。それで、取りあえず勉強に問題はないのね?」
そう言ってくるゆかりに、迂闊な事は言わないようにしながら頷きを返す。
「そう。……それで、こうして学校生活を送ってみた気分はどう?」
「そうだな。悪くはないと思う。もっとも、じっとしてるのは色々と面倒が多いけど」
授業が行われている、約1時間。ずっと教師の話を聞いたりしているのは、非常に面倒だ。
それこそ、順平とかが居眠りをしているのに納得出来てしまうくらいには。
「あー、でもまぁ、その辺はしょうがないでしょ。それこそ、学生生活を送る上ではどうしようもない事なんだから。今日は後もう2時限なんだし、頑張りなさい。あ、けど放課後はどうするの? 私は部活があるんだけど」
「ん? ああ、その辺は大丈夫だ。桐条からちょっと生徒会室に来て欲しいって言われてるしな」
桐条に呼ばれているというのは、言わない方がいいのかもしれない。
一瞬そうも思ったが、今のゆかりは桐条グループに対して思うところはあっても、桐条美鶴という個人に対してはそこまで思うところはなくなっている。
勿論完全にという訳ではないが。
「ふーん。……桐条先輩にあまり迷惑を掛けないようにしなさいよ」
そして実際、ゆかりが俺に向けてきたのはそんな言葉だった。
「ああ。恐らく何か用事があるんだろ。それが学校生活についての事なのか、それとも影時間についての事なのかは分からないけど」
「でしょうね。出来れば、そろそろ桐条グループに預けたのがどういう効果を持つのか、判明してくれればいいんだけど。……あ」
そこまで言ったゆかりだったが、ふと
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