『叶わぬ願い』
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そんな現実を受け入れたくは無い。大切だと想った人の死は、幾度経験しても慣れはしない。最期迄、本当の名前を知らずに呼ぶことは無かった。自称父さんとして死なせてしまった。
此で良かったと言うけど、引っ越しの話が現実になれば、ソッチのが幸せだったかもしれない。明るい未来が在ったかもしれない。なのに、何故...?連れてく勇気が無かったなら、何故一緒になんて言ったのか。
最後の...本当に最期の優しさだったかもしれない...。
零は、そんな優しさをくれる人に対して何も出来なかった。
其れが自分で赦せない。
まだ温もりがあるのに、死んでるのが信じられない。
こんなに優しい顔をしてるのに、死んでるなんて信じられる?
此の人と、偽りの日々でも良いから、一時の夢でも良いから、外の世界で一緒に親子として生きてみたかった...。
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