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仮面ライダーLARGE
第二話「変身ッ!」
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!」
カラスロイドが背後から叫ぶ、俺はそれに従って抗うのをやめて、構える両腕をゆっくりおろした。再び、戦闘員らは俺に向けて牙をむく。しかし、朱鳥が人質に捕らえられていることで俺は何もできないだろう。
「……わかった、だから桑凪さんに乱暴はやめてくれ!」
「フン、いいだろう……」
「九豪君……」
両腕を鷲掴まれたまま、朱鳥は雷馬に不安を抱いた。
「お前たちは下がれ? この若造は、俺が仕留める!」
「くぅ……」
「オラァ!!」
カラスロイドの素早いケリが、俺の鳩尾をどっついた。そのいきなりの素早い蹴りに
カラスロイドの一言に再び周囲から戦闘員が刃を向けて襲い掛かる。
「うっ……ぐうぅ……!」
鳩尾を抱えて膝をつける俺に、カラスロイドは容赦なく追撃を加える。奴の手足は素早く、蹴りや拳は肉眼では捉えにくい。
俺は、なすすべもなくカラスロイドにタコ殴りにされる。
「や、やめて!」
その状況を見て朱鳥が叫ぶも、彼女すらとらえられている以上声を上げることしかできないだろう。自分がせいで雷馬が傷つくのを、これ以上見るのは彼女にとって耐えがたい苦痛である。
「ハハハッ! どうした? 仮面ライダー? あの時のように二度にわたって我々ショッカーを滅ぼして見せろ!?」
「く、強い……!」
そして、カラスロイドの細く鋭い片手が俺のマフラー越しの肉太の首元をつかみ上げて、持ち上げたのだ。
「その程度か? 歴代『仮面ライダー』の名が泣くぞ?」
――ちくしょう! どうすれば……
しかし、そのときだった。
「……やめてぇ!」
朱鳥は叫ぶとともに、彼女の周囲から巨大なエネルギー派が生じ、それはたちまちにして彼女の両腕をとらえる戦闘員を弾き飛ばしたのである。
「なんだ……!?」
カラスロイドは、背後から発せられた強いエネルギー反応に気を取られて後ろへ振り向いた。
「桑凪……いったい、何が起こった!?」
俺でさえも何があったのか状況がつかめない。しかし、これは好機だ。彼女のほうへ視線を向けるカラスロイドに俺は片腕を振り下ろし、俺の首をつかむ奴の片腕を思いっきり殴った。
「は……離せッ!」
「なに……!?」
すさまじい力がカラスロイドの片腕に襲い掛かり、それは彼の片腕の骨格の強度へ容赦なくのしかかり、そして人工血液を散らしながら片腕だけが激しく宙を舞ったのだ。
咄嗟に距離をとるカラスロイドは、ちぎれた腕の肩部を抱えた。
「くう……なんて力だ……!」
「く、桑凪……!?」
そして、一方の朱鳥はにも俺と同様の異変が起きた。この状況からはっきりと見えないが、光に包まれた彼女は途端に巫女装束を模様した身軽な姿へと変わりだす。
「桑凪!?」
「あ、あれ……この格好、何なの!?」
その姿を見て、周囲の戦闘員よりも真っ先に動揺していたのがカ
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