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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百話 「チート転生者」シャロン・イーリスと対峙します。
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するつもりだった。ヤンは先ほどの会話でああいったが、実のところシャロンはヤンに多くを期待しているわけではない。期待している「ふり」をしているだけである。

 ヤン・ウェンリーは帝国軍と戦い勝利を収めるだろう。あくまでも常識的な勝利を。
 シャロンにとってはそれは物足りないのだ。そんなものを求めるくらいならば最初から仕掛けなどしない。
「所詮ヤン・ウェンリーは帝国軍を皆殺しにしてしまうことはできない。弱った帝国軍に恐怖を味あわせ、その上で止めを刺し、ラインハルトとイルーナたちを塵に変えてやるのはこの私。」
だからこそシャロンはヤンに全軍を指揮させなかった。最後のとどめを刺すのは自分自身であると固く決めていたのである。
 自由惑星同盟をほぼ完全に掌握し、全ての準備完了に向けて時が進みつつある。いよいよなのだ。自らが前世から願ってやまなかった復讐の第一歩を踏み出す時が来たのである。
「もう、誰にも邪魔はさせない。もっとも、邪魔ができる人間など今の自由惑星同盟には存在しない。」

シャロンの肩が震えていた。それがこみ上げてくる自身の笑いを発散している所作に他ならなかった。

「フフフフ・・・アハハハハハハ!!!!!アハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」
おかしくてたまらない笑いが、書斎を満たした。聞くものが聞けば狂気そのものの笑いで気が狂いそうになっただろう。

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