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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百話 「チート転生者」シャロン・イーリスと対峙します。
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シャロンとヤンが互いの視線を一ミリもそらさずに対峙している様をユリアンは青ざめた顔で見守るほかなかった。
『第一の話は結構。あなたが協力すると言うならば手出しは一切しませんわ。第三の話も目的はあくまでローエングラムとその支援者の撃滅にあるのだから、その目的達成まで、ということならば良しとしましょう。ただし、第二については一言言わせてもらいます。私が考える基本的な構想は『同盟領焦土作戦』なのですから、あなたには純然たる艦隊運用の指揮権のみを与えることとします。惑星における住民移動、物資の移動、その他救出用艦艇の派遣これは一切を禁じることとします。』
「なっ!?」
ユリアンが身じろぎした。シャロンのいうところの意味を理解したかどうかはわからないが、その凄まじさは伝わった様子である。
『そう・・・・。つまりは時がたてばたつほど民衆はローエングラムとその支援者に蹂躙されることになる。いえ・・・私の使い捨ての人間爆弾として機能することになることを申し上げておきますわ。もっと具体的に申し上げれば、民衆に爆弾を纏わせて帝国軍に突っ込ませる、と言ったところでしょうか。よくあるテロリストが使う手段ですわ。』
「・・・・・・!」
ユリアンもヤンも衝撃を受けていた。無垢な民衆に爆弾を纏わせて、無邪気に近づいた兵士を自分事吹き飛ばすなどという手法は古来テロリストらが好んで用いた手段だったし、あるいは大日本帝国の戦争末期の特攻に似た手段と言ってもいい。
『もっとも、私が用いるのはそのような稚拙なものではありませんけれど。・・・ご心配なく、何もあなたに人間爆弾、人間魚雷、人間ミサイルを指揮せよなどと言うつもりはありません。そういうことは私の範疇です。あなたは艦隊運用だけを行っていればいい。』
「・・・・・・。」
『もっとも、民衆に自発的な避難を求めても無駄ですわ。既に私の支配下に成り下がった民衆たちは喜んで私の犠牲になってくれるはずなのだから。』
「・・・・・・。」
『さて、ご返答は?』
ユリアンはヤンを見た。こんな非情・不愉快極まりない相手にどうこたえるのだろう。
だが、ヤンの返答は早かった。
「いいでしょう。お受けいたします。」
シャロンの微笑が濃くなった。
『そう言ってくださると思っていましたわ。』
「勘違いしないでください。あなたの為に、ではない。」
『あなたが誰のために戦おうが私の知ったことではありません。あなたの参戦そのものが意味を成す、ただそれだけですわ。』
シャロンはヤンの言葉を無造作に切り捨てた。
『数日後にあなたに対して特進が与えられることとなるでしょう。中将であるあなたは元帥に昇進し、30個艦隊のうち15個艦隊の指揮権を与えられることとなります。あなたの知略をもってすれば充分すぎる手駒でしょう?』
「・・・・・
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