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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百話 「チート転生者」シャロン・イーリスと対峙します。
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せんね。』
「・・・・・・・。」
『ですがいつまでも笑ってもいられないでしょう。これは事実なのですから!つまりは帝国の対抗馬としてもう一つの帝国が出来上がりつつあるというわけですわ。』
「・・・・・・・。」
『どう思います?民主主義を尊重するあなたとしてはさぞかし不愉快極まりない事でしょうね。私はそれを否定しようとも思いません。否定する気にもなりません。あなたがこれに不満なのならば私を止めて見せればいいだけの話なのですから。』
「・・・・・・・。」
『とは言え、勘違いをしてもらっては困ります。私は弁舌等に耳を傾けることなど絶対にありません。論理的な思考、利、理等はすべて私にとっては無価値なのですわ。何故なら・・・。』
シャロンの微笑は濃くなる。
『何故なら、私の目的はただ一つ。帝国にいるラインハルト・フォン・ローエングラムとその支援者を完膚なきまでに叩き潰すことそれのみだから。正確に言えば、私が狙っているのは支援者の方なのだけれど。』
「その後はどうするのですか?」
初めてヤンはTVの向こう側にいる女性に問いかけた。
『どうする、とは?』
一瞬シャロンが目を細める。
「仮にあなたがラインハルト・フォン・ローエングラムを打倒し、そしてその支援者をすべて倒したとしましょう。その後はどうするのですか?」
『何も。』
あっさりとシャロンは言った。
『申し上げたでしょう。私の目的はそれのみなのだと。終わってしまえば、全てはどうでもいい事・・・・。権力に固執する理由もこうしてここに立っている理由も霧消してしまう。ただそれだけですわ。』
「・・・・・・・・・。」
『一つ取引と行きませんか?ヤン提督。』
シャロンは座っている席の前で両手を形よく組みなおした。
「・・・・・・・・・?」
『私が何故あなた方を、そう・・・こう申し上げてはよろしいかどうかわかりませんけれど『支配』しようとしなかったか、お分かりですか?あなたにチャンスを与えたかったのですよ。自由惑星同盟130億人はすべて私の手中にあります。その人質を解放してほしかったならば、私に協力しなさい。』
何を言っているのだと第三者が見れば思っただろう。それほどの事をシャロンは眉一つ動かさず、平然と言ってのけたのである。
『あなたは『不敗の魔術師』です。ラインハルト・フォン・ローエングラム及びその支援者に対抗できる力量は充分にあります。ただし、惜しむらくはあなたに全軍を指揮するだけの権限が今までなかったことです。』
「・・・・・・・・・。」
『ラインハルト・フォン・ローエングラムとその支援者を倒すことができたなら、民衆を解放しましょう。悪くはない条件だと思いますけれど?』
「ふ、ふざけないでください!!そんな無茶苦茶なこと、あってよいものでは――!!」
「ユリアン。」

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