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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百話 「チート転生者」シャロン・イーリスと対峙します。
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帝国暦487年12月15日――。
クリスティーネ・フォン・エルク・ウィトゲンシュティン予備役中将は予備役から現役に復帰して、自由惑星同盟の士官学校校長になることとなったことは既に述べた。
「どうも不思議なのよね。ウィトゲンシュティン中将はシャロンという人に食って掛かったわけでしょ?彼女にとっては煙たい存在なのに、その人を呼び戻すなんて・・・・。」
カロリーネ皇女殿下は出立前の慌ただしいさ中、アルフレートと話をしていた。と言っても、ヤン艦隊の第十七艦隊司令部から、自由惑星同盟士官学校に移るだけである。同じ惑星ハイネセンを移動するだけなので、自分の身の回りの荷物を整理するだけだった。ウィトゲンシュティン中将の整理をしようとしたところ、
「そんなもの、自分でやるからいいわよ。あなたは私をボケさせるつもり?」
と、冗談交じりに言われてしまったのだった。
「洗脳のご心配をなさっておいでですか?」
アルフレートが尋ねた。実際シャロンと接触した人間がごく一部の例外を除いて悉くシャロンの信奉者になってしまった事実を考えるとその方面の心配をせざるを得なくなる。
「それは大丈夫だと思うけれど、でも、あまり気持ちの良いものではないってのは確かかな。」
カロリーネ皇女殿下はと息を吐いた。
「これまでの銀河英雄伝説の二次だと、洗脳だとか、魔力だとか、そういったものはなかったわけでしょう?にわかには信じがたいのよね。ああいうものがこの世界に持ち込まれることが、その、しっくりこないのよ。」
「私も同感です。ですが、そのような言葉で表現しなければ、あのような奇怪な事象は説明がつきません。」
「・・・・・・・。」
「彼女は自由惑星同盟を掌握しました。これは事実でしょう。そして今我々が探らなくてはならないのは彼女の狙いが何なのか、という事です。」
「・・・・・・・。」
「敵の懐に入るということもまた、一策だとは思います。」
「あなたね〜。自分が行かないからって、私の危険を考えないの?」
「それは・・・・・。」
アルフレートが狼狽するのをカロリーネ皇女殿下は面白そうに見ていた。
「冗談よ。彼女がどういう人であれ、一つ言えることがあるわ。それは非常に頭がいい人、だという事なのよね。そして考えなしにどうこうするような人ではないと思う――。」
カロリーネ皇女殿下の言葉が消えた。急にアルフレートに手首をつかまれていたのだ。
「・・・・お忘れですか?かつてムーア、アンドリュー・フォーク、コーネリア・ウィンザーらが死亡した事故の事を。」
アルフレートは一転して厳しい顔つきになっていた。なぜそのような事を言うのか、カロリーネ皇女殿下は一瞬わからなかった。
「この世界において彼らのつながり、共通項は一見するとありません。ですが――。」
アルフレートは一歩カロリ
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